お礼と菓子折り ページ33
そしてまた次のラフツボ撮影日に
楽屋でのんびりしてたらマネージャーからCMのオファーが来たと言われた。歯磨き粉のCMらしい。
ちょうど使ってたやつで、なんだか嬉しい。
その撮影が被りそうだけど、なんとか同窓会の日にオフ取れそうと言われた。
よーし、家帰ったら早速返信を送らねば。
今日はチーフマネージャーも現場にいる。
それもそのはず。
一緒に康二くんの楽屋へ向かう。
はいはーい！と元気な声が聞こえて扉を開けると、康二くんとその隣には深澤さんが。
「初めまして！で、いいのかな？深澤辰哉です。康二がいつもお世話になってます」
今日はゲストに深澤さんがいるのでこの前のお礼も含めてチーフまで来た。
「おお！…って今日は大人数ですな」
2人がマネージャーたちに気づいて、挨拶する。
マネージャーたちも挨拶にお礼と菓子折りを渡している。
「いやいや、逆に気を使わせてしまってすみません」
深澤さんが何回も頭を下げている。
そのあと少しだけ話して、マネージャーとチーフは先に部屋を出た。
「いやー、ビックリした。何事かと思ったで」
「ごめんね。今日深澤さんもいるって知ったら来てくれたの」
「すみません、わざわざ」
「いえ！私ちゃんと深澤さんにお礼伝えていなかったので、お会いしたかったんです」
「ちょ、お会いしたかったって…、おいおい康二聞いたか？あの大人気女優の柿崎Aが俺に会いたかったって！」
「聞こえてるし、良いように解釈しすぎやで」
ふざけて言った深澤さんに康二くんがツッコんでる。おかしくて笑っちゃう。
「うん、めっちゃ笑うねえ柿崎さん」
「あはは！すみません、深澤さん。改めてあの時はありがとうございました」
「いやいや！本当にご無事で良かったです。翔太も今日来られれば良かったんですけど」
「え？」
「アイツ今日別の仕事で、でもちゃんと伝えておきますね！」
あ、そっか。深澤さんは私たちが同級生だってことまだ知らないのか。
それに康二くんも気づいたようで、
ふと目が合って思わず一緒に笑ってしまう。
「え？なになに？」
「…いえ、ではすみませんが、よろしくお願いします」
「はい！」
「康二くんも本当にありがとね」
「もう何回言うねん！大丈夫やって！ホンマに何回もありがとうな」
「え！康二くん？康二お前、下の名前で呼ばれてんの？！」
「おん、そやで」
「はあああ！？」
深澤さんが騒ぎ出したのは言うまでもない。
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おでん(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます。そう言っていただき嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年3月4日 7時) (
レス) id: 0eda0cdbe1 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - おでんはんはじめまして！このお話本当に大好きです！今までにないテイストで今後も更新楽しみにしてます(^^) (2021年3月2日 20時) (レス) id: 7b49f138be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おでん | 作成日時：2021年2月20日 21時
