stpr！BL集！！2！！

頭がぼーっとします[橙赤] ページ31

ジェルside

帰ってきて、俺は驚いた。

愛しの彼女が、

莉犬が、



………ぶっ倒れていたんやから。

莉「…ぁ”、ついよ”お、じぇうくん…」

くたっとして、床に倒れている莉犬を抱き抱え、ベッドまでダッシュ。

布団を被せ、お湯を沸かしながら氷枕を用意し、ひえぴたなるものを取り出す。

沸かしたお湯は水と割って、白湯にする。

どたどたと莉犬のもとに戻ると、

莉「…んん、ジェルく、ごめん」

ゆったりと起き上がるもんだから、慌てて止める。

ジ「ちょちょちょ！無理せんといて？」

莉「…ぅ、ごめん、ねぇ」

ジ「………謝ってばっかりやん、元気だし？」

俺がそう言っても、莉犬は首をふるふると動かす。

莉「めいわく、じゃん」

なるほど、責任を感じているのか。

ジ「……そんなことないで？」

莉「っでも」

苦しそうな莉犬の言葉を俺は遮る。

ジ「莉犬が健康なら、それでええから」

ジ「……せやから、無理、せんといて」

なんだか急に、莉犬が遠くに行ってしまいそうになるもんだから。

そういう表情を、するもんだから。

怖くて、俺の一回り小さい手を握る。

莉「……じぇるくんもそんなかおすんだね」

今度は、莉犬に心配されているようだったから、慌てて顔をあげる。

ジ「いやっ、だいじょぶや、」



ﾁｭｯ



俺のおでこに、莉犬は小さいキスを落とした。

俺が唖然としていると、莉犬は続けた。

莉「そういう、優しいじぇるくんが、俺はだいすきだよ」

ツンデレとか、そんなこと考えている余裕なかった。

可愛すぎて。

…………あぁ、今度は俺が倒れる番なのかもしれないなぁ。

ジ「…………反則やぁ…////」

そう俺が言うと、ふにゃりと笑った莉犬の顔は、誰にも見せたくない、

そんな顔だった。







--------------------

番外編。
その後の莉犬さんとジェルさん。

--------------------

莉(おれ、もっとあつくなる……)

ドキドキする。

ふわふわする。

じぇるくんが笑ってると、俺もうれしいなぁ。

今なら、しょうじきに言えるだろうか。



莉「じぇるく、ん」

ジ「ん？どしたん？」

莉「だいすき、これからもそばにいて」

ジ「いる」

莉「………そくとう…」

○○の話[青赤黄]→←幼馴染み症候群[青黄]

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す