stpr！BL集！！2！！

今年も貴方と[橙紫] ページ28

※二人は付き合ってません
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ジェルside

年明け早々一発目の会話。

な「………今年の抱負？」

ジ「そうそう、なんでもええよ」

ぶっちゃけなーくんと話せるんだったら何でもよかったんやけど、

なんて独り言は胸の内にしまう。

な「…んん…〜？」

頭をくるくるさせながら悩むなーくんはとっても可愛い。

な「……あ！あった！」

ジ「お？なになに〜？」

するとなーくんは悪戯っ子のような顔をして、

な「だめ！こればっかりは言わない！」

くふふっと笑い、自分の手で口を押さえる仕草をする。

いや可愛いなぁ。

ジ「えー！なんなん？教えてほしいw」

なーくんはうぅ、と首を捻って、

な「あ！じゃあジェルくんの抱負教えてくれたらいいよ！！」

ジ「……ぉえ？俺の抱負言えばいいんか？」

な「そう！」

カラリと笑い、耳をたてるなーくん。

それはまるで小動物。

………………抱負、ねぇ。





なーくんとお付き合いしたい





………って言ったら彼はどんな顔をするのだろうか。

チラリと前を向くと、やっぱり耳をたてているなーくんが見える。

ジ「……ふっw」

な「？なんで笑うのw」

ジ「いや可愛いなぁ思ってw」



しまった。

………と思ったとき既に遅し。

言葉を発したあとに口を塞ぐのは、完全にアウトじゃないか。

なーくんに引かれる、そう思って恐る恐る彼の顔を見てみると、



な「…………っ//////」

予想とは違い、

顔を真っ赤にさせているなーくんがいた。

ジ「………え、なーく」

な「っそれ！他の子には言わないでよ！」

へ？

ほっぺたをぷくっと膨らませ、あざとい顔をしている。

ジ「……んー………」

な「ね！ほーうーふーは！なに！？」

話を変えたいらしいけど、なーくんが照れてるんじゃあダメだろう。

俺は、彼の耳元で囁いた。





ジ「好きだよ」





な「………うぇ！？///////」



ジ「なんやそれ」

すっとんきょうな声を出し、顔をがーっと赤くさせていくなーくん。

ちょっと面白い。

な「…ほっ、本気だよね…？」

ジ「本気よ？好きやで、なーくん」

もう一度耳元で囁くと、なーくんはさらに小さい声でこう、言ったんだ。







な「おれだってすきだわ」





ジ「……っ！？//////」



俺らの恋愛の物語は、

まだ、



………始まったばかり。

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