ある雑貨屋では……

雑貨6 ページ8

それから、私は全てが完璧だった……

「おっ、黄河!!また、満点だな」

当然、テストに出るところは完璧に暗記したんだから…

母「最近、友達と遊ばないわね…

どうかしたの？」

友達？
あぁ、裏切るやつらね…

そんなのいらないわよ

緑「最近、変だよ？黄河…

いつもの明るい黄河に戻ってよ」

ダメだよ
緑姉…

私ね…見ちゃったの
未来を…

最初好きだった子は頭がいい子しか付き合わないんだって…

前までは、頭が悪くて
凄く冷たくされたのに

頭が良くなった途端に優しくなったのよ？
それってさ…

中身を見ていないってことだよね？

友達もそうだよ
表面は、仲良くしていて

陰では、悪口ばっかり

この、マグカップのお陰で嫌な思いしなくていいんだ…

でもね…

最近、何でも分かっちゃって面白くないの

生きていることも

黄河「何で生きてるんだろう？」

リビングに行って
マグカップがあった…

手を伸ばして驚いたんだ

黄河「!?」

私の腕が…足が…体が…

骨と皮しかなかったんだ

そういえば、部屋の外に出たのは何日ぶり？

ご飯も食べてない…

この醜い姿があの、マグカップに入っている紅茶に写った

黄河「ｲﾔｧｧｧｧ!?」

狂ったように頭を抱え込んで暴れた

ﾄﾞﾝｯ

ｶﾞｯﾁｬｰﾝ

テーブルに当たりマグカップが目の前で壊れた

黄河「ど、どうしよう」

もう、私はマグカップなしに……生きられない…

＊？？＊

翔「あ〜あ、壊したのかよ」

【ある雑貨屋】の定員さんだ…

ってことは…

黄河「なんで、店の中に!?」

貴「そんなことはいいのよ…

あらら、パンプキンがお土産でくれたマグカップを壊してしまったのね」

店主の後ろから、ｶカボチャの被り物を被った女の子が出てきた

パンプキン「あの、マグカップに飲み物を注いで飲むと…自分の寿命も飲んじゃうんだよﾆﾔｯ)」

貴「そう言うことだから…

サヨナラ」

床が開き真っ逆さまに堕ちていった


翔「はぁ〜、悪いなパンプキン…

折角のお土産が…」

パンプキン「いいの!!また、作ればいいの♪」

貴「パンプキンは、優しいな」

翔「そういや〜、いつまで被り物を被っているんだ？」

貴「被り物？
あぁ、これ本物だぞ？」

翔「またまた、冗談を〜」

そして、カボチャの被り物に手をかけた

抜こうとしても抜けなかった

翔「う、嘘だろ!?」

パンプキン「何してるの？お菓子食べようよ」

貴「ｸｽｸｽｯ)食べよう」

雑貨7→←雑貨5

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す