雑貨19 ページ22
暗い暗い森のなか…
光る目…何かの鳴き声
遠くで、遠吠えが聞こえた気がした
真っ赤な満月が此方を怪しく見詰めてる
前を見ても後ろを見てもただただ道が延々と続いている
この、先には何があるのか…
貴「着いた…」
突き当たりには、大きなお城があった
それは、お姫様が住んでいそうなお城ではなく魔女や怪物が住んでいそうな薄気味悪いお城だった……
Aが扉の前にたつと
ｷﾞｨｨｨ
一人でに開いた
まるで、来ることを知っていかのように
貴「失礼します」
一言言ってから、なかに入った
中は、外と違いとても綺麗だった
しかし、真っ白な壁には所々に赤い斑点があった…
床には、白く固いものが散らばっていた
Aは、慣れているのか
そのまま素通りした
貴「全く……掃除をしろって言ったのに」
ブツブツ文句を言いながら、一際目立つ真っ赤な大きな扉の前に立っていた
ｺﾝｺﾝ
？「どうぞ…」
中から声がした
貴「久しぶりね…
綺羅…」
綺羅「ｸｸｯ)んで、俺に何か用があるわけ？」
真っ赤な瞳に鋭い牙
頭にひょっこり耳が生えている
貴「えぇ…今日は真っ赤な満月ね…」
綺羅「そうだな♪」
楽しそうに生肉を食べる
貴「あら…食事中だった？
ごめんね」
綺羅「いや、大丈夫だ」
生肉を頬張りながら答える
貴「用件なんだけどね…クロウがお店にきたの」
その一言で、生肉を食べる手を休めた
目を見開きながら、こっちを鋭い瞳で見詰めた
綺羅「………クロウ…だって？」
貴「えぇ、“懐中時計”をくれたのよ」
綺羅「バンパイアに代々伝わるやつか…？」
貴「そうよ……貴方は何をくれるの？」
これが、A流の仕入れなのだ…
最初は、商品にするのではなくどういう効果をもたらすのか実験してからなのだ
綺羅「………」
綺羅は、悔しそうに唇を噛む
綺羅「ﾎﾞｿｯ)先を越されたか…」
そんな呟きなど耳に入らない
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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サクヤ(プロフ) - 面白いです(･ω･)【ホリック】のような話ですね。これからも頑張って下さい！ (2016年10月16日 17時) (
レス) id: fcc84377d6 (このIDを非表示/違反報告)
クロまろ - 「ある雑貨屋では....」の、マンガを書いてもよろしいでしょうか(´・ω・` (2015年9月5日 15時) (レス) id: 1a31fc48aa (このIDを非表示/違反報告)
たま(プロフ) - すごくおもしろかったです！とても読みやすくて良かったです！ (2015年1月16日 17時) (レス) id: bf41b4fea0 (このIDを非表示/違反報告)
雪フリー - この小説最高です!!ホラーが嫌いな私でも楽しく読めました♪ (2014年11月6日 4時) (レス) id: 4853fcadf3 (このIDを非表示/違反報告)
ゾフィー隊長 - すごくおもしろいです！ (2014年6月10日 18時) (レス) id: 2417cb6af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琉凜
| 作成日時：2013年9月23日 6時
