Saint nuit［Seiya.S］ (ページ10)

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No.10 ページ10

鈴「どうだった？初ホストクラブは。」

ホストクラブを出て結杏は東京へ帰るため2人で新大阪駅へ向かっていると急に結杏がそう聞いてきた。

「別に悪い場所では無かったしホストへの偏見も少しは無くなったけど別にハマっていくほどじゃないかな。」

鈴「まぁAにしてはだいぶ意識は変わったと思うよ。男とこんな喋ること無かったからあれだろうけどちょっとは恋愛に意識向いたんじゃない？」

「え？」

鈴「大阪に異動になった理由､忘れるチャンスなんじゃない？」

「でも…」

鈴「別にあんたがあいつのこと忘れる気が無いなら良いけどさ、それじゃ一生誰とも付き合えないよ。」

「…」

鈴「ごめん、変な空気にしちゃったね。また会いに来るからさ、頑張ってね｡」

「ごめん、ありがと。じゃーね。」

鈴「バイバイ。」

そう言うと結杏は新大阪駅の人混みの中へ消えてしまった。

私も前に進まなきゃ行けない。24にもなって人なんて選んでいられないな。

大阪へ来てからそう思うのなんて初めてで、

やっぱり結杏に助けられている事が沢山あるのだと実感した。