No.20 ページ20
ストー…カー？
Aどういう事?
誠也自分が帰り道にAちゃん見る度後ろに正門さんおってさ、注意しててんけどAちゃんの同僚やとは思わんかった。ただまだ確証は無いけど。
A多分､誤解だよ。家近いから帰り道一緒だし会社出る時間も一緒だから。
誤解だ｡
正門さんはそんなことするような人じゃないし、
第一そんなことする理由ないし。
誠也そっか。ごめん。嫌な気持ちにさせたな。
Aううん。教えてくれてありがとう｡
・「お待たせ致しましたー」
という店員の声を合図にまた他愛もない話を声を出して話し始めた。
誠也くんがまるで何も無かったように話し始めてくれたお陰で誠也くんといる時は心の中にあったわだかまりに目を逸らしていられた。
でも誠也くんが仕事ということで駅で誠也くんとわかれてから冷静に考え始めた。
”え！意外と近かったんですね。自分もうちょっと離れたとこなんですけど、逆に今まで会わなかったのが不思議ですね笑”
家が近いとわかった日、正門さんが口にした言葉。
その時は何も思わなかったけれど確かにあれだけ家が近くてなぜ会わなかったのだろう。
誠也くんが言っている事が本当なら説明がつかないことも無い。
でもなら何故ずっとストーカーするのではなく
家が近いことを明かしたのだろう。
考えても分からない。帰ったら荷物と部屋を隅まで調べてみよう。
誠也くんが言ったみたいに盗聴されているかもしれない。
大丈夫､きっと何も無い。
続く (更新停止中)
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作者名：高橋 | 作成日時：2019年3月20日 17時
