ナイフが38本 ページ40
一対一の勉強も終わり、私は特になにもなく帰る......つもりだった
鞄を持っていざ参ろう！戦場へ！！
って時に面白い人が来たのを知ったんだ。
なら、行かないって選択を選ぶと思いますか？
絶対に選ばないよね！うん。面白そうなことはちゃんと見届けないと...
「こんにちは。理事長先生♪」
「あぁ、こんにちは和芽さん」
理事長先生は六面体...ルービックキューブを手に挨拶した
うん？今は混ぜてる最中なのか揃えてる最中なのか分からんね
そーいやアレ揃えれなくて泣いてた人いたねー
まあ、簡単に出来る方法教えたら『卑怯だ！』って怒られたけどさ
キューブを眺めながらそんなことを考えていたら
理事長が何か語り始めた
「この六面体の色を揃えたい
素早く沢山、しかも誰でも出来るやり方で
あなた方ならどうしますか、先生方」
おい待て、私の名前は言わないのか？
つーか私の存在はもうないことにしようとしてるのかな？
いいだろう、乗ってやる←
「答えは簡単」
理事長先生はキューブに鑿のようなものを差し込み力を加えた
キューブは綺麗にバラバラになり、重力に従って床へと落ちていく
キューブを壊した時に扉からターゲット...殺せんせーが現れた
「分解して並べなおす、合理的です。......ん？」
理事長は殺せんせーに目をやると笑みを浮かべ、挨拶をした
「初めまして、殺せんせー」
「この学校の理事長サマですってよ」
「俺たちの教師としての雇い主だ」
殺せんせーはこれを聞いたらにゅやああああ！などと声を出し
すぐに理事長の元へ
「こ...これは、山の上までもみもみ」
お茶を準備したり方を揉んだり......情けねえ！！
なんて情けないんだ！今の担任！！
「それはそうと私の給料もうちょいプラスになりませんかねぇ」
「ならないでしょ...情けない」
私はタコを憐れんだ目で見た
私がそう呟いた間も殺せんせーは話し続ける
「私、分身を少々嗜んでおりまして、理事長のお力」
「こちらこそすみません」
理事長！ナイス！いきなり話を止めたぜ！！
自分でもどこがナイスか分かんないが取り合えずよくやった？
理事長は相変わらず胡散臭い笑顔を浮かべながら話を続ける
「いずれ挨拶を伺おうとは思っていたのですが」
理事長は立ち上がり、殺せんせーへと向き直った
「貴方の説明は防衛相やこの烏間さんから聞いてますよ
まあ、私には全て理解する程の学は無いのですが
なんとも悲しいお方ですね」
＿＿＿
文字数
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
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倉橋陽菜乃
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作者名：夜章 | 作成日時：2018年4月25日 17時
