ナイフが14本 ページ16
「ただいまでいいですよ、黒華さん」
え、珍しい...なんでいるの
「浅野...學峯...さん？
珍しいねー、玄関、それも扉の前にいるなんて」
「あなたこそ、珍しいですね、ウチに来るなんて」
つまりは、なんで来たのってこと？
じゃあ...
「え、来ちゃダメだったの...じゃあ帰ります」
「いえ、そうではありません、貴方はいつも仕事などで向こうの家にいたので、
健康そうでなによりです。心配してたんですよ」
心配するだ、この人も。意外
「ありがと、今日はたまたま暇ができそうだったからこっちに来たんだ〜
あっ、私の部屋って残ってる？」
「はい、そのまま残していますよ」
残ってるもんなんだ、部屋って、全然来てなかったのになー
部屋戻ったら学秀の宿題に落書きしよっと
「黒華さん、部屋に戻っても落書きとかしてはいけませんよ」
「え、なんでバレたの」
「あなたの事ですから」
つまり...いつも私がこんなことしてると！？
そんなにやってないはずだけどなー(一日一回は誰かに悪戯仕かける人)
「じゃあ私は部屋に戻るとするよ、行くよ学秀」
「あぁ...」
私は學峯の隣を通り過ぎた
あの人なんかこう...雰囲気が固いんだよな〜
そして
学秀の部屋にやってきた
大丈夫、今日の宿題を持ってきたから←
「おい、なんで俺の部屋で宿題しようとしてるんだ」
「えー、だって学秀だよ？宿題くらい手伝ってよ〜」
「それくらい自分でやれ、それにその方が早いだろ」
ｸﾞﾁｸﾞﾁ言いながら私は宿題を終わらせた
「...なんで勉強してるんだい」
「お前と違って頭は良くないからな」
「そりゃ、私って天才だからね」
「......そうだな」
そのまま話すことがなくなったのでその日は終わった
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倉橋陽菜乃
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作者名：夜章 | 作成日時：2018年4月25日 17時
