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ep.09 すごい角度の信頼関係 ページ10

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私の視界いっぱいに

何度見ても見慣れない、今日何度目かのジャンプ





あれから日向と影山は月島くんの挑発を受けながら、速攻に挑戦してる




してるんだけど…







日向は速攻初挑戦なのか、トスのスピードについていけていない

ネットに日向が引っかかったり…



気持ちが前に前に行ってるのは伝わるんだけど…









菅原 「影山」




菅原 「お前の腕があったらさ…



んー、なんつーか…もっと、日向の持ち味っていうか、才能っていうか…そういうの、もっとこう…




なんか、上手いこと使ってやれるんじゃないの!?」







そう言って、影山たちの元から戻ってきたスガさん


こっちに歩いてきた時どこか照れくさそうだったけど、やっぱり先輩の顔だった


同じセッターで、きっとこれから

ひとつのポジションをふたりで争っていくはずなのに


スガさんは大人だ







菅原 「俺、上手く言えなかったけど大丈夫かな…」



って不安そうに言うもんだから

スガさんの目を見て思いっきり笑って言った





『言葉は伝わってないかもしれないですけど、

大丈夫です!

絶対スガさんの想いは伝わってますよ!』




スガさんは私の頭を軽く叩いて、言った私より恥ずかしそうにはにかんでいた






サーブの笛が鳴る


影山と日向は今度は何をしてくるだろうか

考えて考えて、進化を止めない


雑食の烏





とんでもないことをやりそうで楽し…



バンっ







と力強く響いたボールの中心を捉えた音

体育館にいる全員が息を飲んで時間が止まったみたいに思えた







日向「手に…手に当たったあああ〜!!!!!!」









もうなんか私は衝撃通り越して、嬉しさが勝ってしまって、感動と笑みが溢れ出してしまう









澤村 「おい…今日向、目ぇつぶってたぞ…」







大地さんの発言で一気に目が覚めたけど









澤村 「ジャンプする瞬間からスイングするまでの間、日向は目をつぶってた…

つまり影山がボールをまったく見ていない日向の掌にピンポイントにトスをあげたんだ…

スイングの瞬間に合わせて寸分の狂いもなく!」









影山を信じてボールを見ないでスイングした日向も、そこにピンポイントでトスをあげる影山も





バレーボールをやってたからこそ分かる

信じる事の難しさ


私はあんなに簡単に信じてみても良いんじゃない?なんて言ったけど



それを出来るふたりが私は信じられないです…





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ep.10 これからを背負う者達→←ep.08 過去から抜け出す言葉



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まるこ(プロフ) - お稲荷大好きさん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2020年6月13日 16時) (レス) id: 0dbb836090 (このIDを非表示/違反報告)
お稲荷大好き(プロフ) - お気に入り登録100人おめでとうござます!!此れからも更新頑張ってください!応援してます! (2020年6月13日 14時) (レス) id: 38dae944c8 (このIDを非表示/違反報告)
まるこ(プロフ) - らぴらぴさん» ありがとうございます!楽しんで頂けるようがんばります! (2020年5月29日 18時) (レス) id: 0dbb836090 (このIDを非表示/違反報告)
らぴらぴ(プロフ) - これからの更新も楽しみにしています!頑張って下さい^ ^ (2020年5月29日 15時) (レス) id: 45039976b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるこ | 作成日時:2020年5月25日 1時

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