Gang Gag5 ページ8
なんとか、この状況を打開しようとポケットを漁ると、寝る前に使っていたペンがでてきた。
一応偽名で行くか...
きゅぽんとフタを取り、すらすらと手のひらに名前を書き綴る。
「どうしたんだい?」
無視。無視しか出来ないから無視。返答が出来ないから無視。
「......」
ブチャラティとミスタの方に手を向け名前を見せる。
〈ヴィータ・A・フォルトゥーナ〉
これが僕のネーミングセンスだ!どう!?イタリア人っぽくない!?ふぅー!テンション上がるぅ。
上がんねぇわ馬鹿がァ!!
「ヴィータ・A・フォルトゥーナ...?ふむ、Aか。Aちゃん親はどうしたんだ?」
屈むな屈むな。迷子に話しかけるように話しかけるな。泣くぞ。
あきらかぁに嫌な顔をしてやったが、変化がない。
かなしみのなみにおぼれたので手に〈屈まなくていいです〉と書き見せる。
するとブチャラティはそうか、と呟き立ち上がる。
「ちぇっ!なんか愛想のない子供だなぁ...?」
うるさいぞミスタ。仕方ないじゃないか目つきが悪いのは生まれつきなんだ。
決して怒ってるわけじゃないのよ。
「...」
「それで、改めて聞くが親は、」
また手に書く。あぁどんどん手がまっくろくろすけに...。
〈いません〉
そう書き見せると2人は驚いた顔をした。
前世(?)にはいるけどこの世界にはいないからね。
「そうか...ならちょっとお兄さん達についてきてくれるかな?」
無言で頷きついて行く。ミスタが手を繋ごうとしてきたんではたき落とす。
軽くやったんだけど結構痛そうにしてる。大丈夫か。すこーしだけ悪い気持ちになった。すこーしだけ。
ブチャラティsaid
「な、なぁブチャラティ...」
少し涙目気味のミスタが近づいてきた。
どうした、と俺が聞くと何も言わず手を見せてきた。
「...」
その手は少し赤く染まっていた。内出血を起こしている箇所も少々ある。
「これはどうした?どこかにぶつけでもしたのか?」
「ちっげーよ...あの子供...A?だっけ?に歩くのおっそいから手でも繋いでやろうと思って手を伸ばしたらはたき落とされたんだ。その時にはたかれた手だ」
ちらりと、後ろを見ると先程の暗い様子とは変わり、軽い足取りに周りを見ながら歩いている。
まるで、初̀め̀て̀こ̀の̀街̀並̀み̀を̀見̀た̀か̀の̀よ̀う̀に̀。
「...」
俺は少し考え、ミスタに後でこの少女に聞いてみようと言い、ジョルノ達の待つ場所へと向かった。
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すぴ(プロフ) - 海守青空別垢さん» コメントありがとうございます!!そうです!!アンテネタです!!他にも色々ネタを盛り込んでいたりするので探していただけると嬉しいです!! (2019年7月27日 0時) (レス) id: 0d138d29b2 (このIDを非表示/違反報告)
海守青空別垢 - 最初のはアンテですか?ww (2019年7月25日 9時) (レス) id: eeb8ec971c (このIDを非表示/違反報告)
しらす(プロフ) - すぴさん» えっ、ありがとうございます!頑張りますぅ!二つ作品あるから見てね(ハァト) (2019年2月10日 15時) (レス) id: 721cc084cb (このIDを非表示/違反報告)
すぴ(プロフ) - しらすさん» コメントありがとうございます〜!!そうか、バブみもあったか...いつか出したいと思います← しらすさんじゃないですか...!作品読んだことあります...!これからも頑張ってください! (2019年2月10日 13時) (レス) id: 8c38d71cdf (このIDを非表示/違反報告)
しらす(プロフ) - ままぁ、お腹すいたよぉ〜(バブみ) (2019年2月10日 6時) (レス) id: 721cc084cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すら | 作成日時:2018年11月10日 12時