会議は慎重に ページ31
銀時side
「はい、じゃあ今から大事な話をします。神楽、新八、そこに座れ。」
「私酢昆布買いに行きたいアル。」
「なんなんですかもう…」
迦葉が外出するのを見計らって、2人と話をすることにした。
内容はもちろん迦葉のこと。
「せっかく前回銀さんが漢見せようとしてたのにお前らが邪魔して全部パーになっちまったじゃねェか。どう落とし前つけてくれんだ？」
「それは…すみません…というかあれは完全に迦葉さん襲われてませんでした？」
「ご褒美を与えてただけです。」
もちろん俺のご褒美にもなったがな。
俺の下であんな顔をするあいつが悪い。
「何ヨ。銀ちゃんが遅いのが悪いアル。他の奴に取られる前に私が貰うアル。」
「てめェやっぱり敵じゃねェか！…ったく、沖田くんといい月詠といい、何回も銀さんとそういう空気になってんのになんで他の奴ともフラグが立ってんだあいつは…」
ファーストキスは沖田くん。高杉の野郎にはキスマまでつけられて、神威とは俺の前で見せつけるように。酔った勢いで月詠とも深いキス。
回数は銀さんがいちばん多いはずなのに…
「最近沖田さんも頑張ってるみたいですね。この前も2人で歩いてるのを見かけて…」
「この際だから言いますけど、俺ァ迦葉さんに振り向かせてやるって宣言したんでさァ。一度は振られましたがね。」
「クソサド！どこから入ってきたアルか！出ていけ！」
しれっと並んで座る沖田くん。…ちょっと待て。
「何…？聞き間違いかな…沖田くん、まさか迦葉に告白したの…？」
「そういうことですが…あれ、もしかして旦那、まだ…？こりゃ迦葉さんが俺のものになる日も近いですねィ。」
悪い顔で笑うこいつ。完全に煽られている。
知らなかった、まさか既に主要キャラから告白した奴がいたなんて。
冷や汗が止まらない。
「迦葉さん、モテモテですよね…」
「流石私の迦葉アル。」
お前のじゃねェよ…
まずい。このままでは他の奴も…
「銀さん、僕は応援してますから…！」
「新八ィ…お前やっぱいい眼鏡だよ…」
俺から離れ、他の奴の元へいくのでは、と思うと冷静でいられない。
『ただいまァ…あれ、総悟。土方が探してたぞ。』
「げ…そんなことより迦葉さん、好きでさァ。」
『はいはい、ほらさっさと働け税金泥棒。』
軽くあしらう迦葉。俺を見るといつものように笑った。
心臓が一気にはねる。
ああ、本当に…好きだ。
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作者名：逆叉 | 作成日時：2024年3月28日 22時
