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死亡フラグに気をつけろ ページ19

「僕、霧江さんが仇討ち考えるのもわからなくはないですよ。でも、沖田さんを責める気にはなれません。これは、不慮の事故じゃないですか。」

話を聞き終えて、3人並んで歩く。ジャンプを読みながら歩く銀は危ないので真ん中に。

「沖田さん、覚えてないんじゃなくて忘れたいだけなんじゃないでしょうか。今更ほじくりかえして、仇討ちなんてしたって…」
「おかしいと思わねェか、命狙ってきた相手なら、女子供だって容赦なくたたっ斬るのが野郎だろ。それを、金まで置いて俺達のところに預けていった。野郎は、多分…」

恐らく総悟も気付いている。霧江を焚き付け、総悟の命を狙う何者かの存在に。
今頃屯所で資料でも漁っているんじゃないだろうか。
その存在に気付けば、きっと総悟は1人でカタをつけようとする。

『おれ、やっぱ心配だから神楽の方見てくる…暴れてねェ…よな?』
「さすがに神楽ちゃんでもそれは…いや、やりかねないですけど…」
「…そうだな。じゃあ迦葉、あいつらのことは任せた。」

悪ィな2人とも。



総悟を探して走る。通りかかった公園で、数人の攘夷浪士が彷徨いているのが見えた。目が合い、こちらに刀を向けてくる。

「貴様も沖田総悟の仲間か?」
『…仲間、じゃねェけどよォ…それよりお前、その番傘…何だ?』

その手に見える神楽の番傘。…巻き込まれたらしい。
木刀に手をかけた。



辿り着いた先は廃墟。霧江を背負った神楽と総悟が敵に追われていた。
遠くにスコープの反射光が見え、咄嗟に銃剣で神楽に向かうその弾を撃ち落とす。

「仲間か!?殺せ!」
『ちっ…』

近寄ってきた敵を斬るのに視線を逸らしてしまい、神楽の足が撃ち抜かれるのが見えた。
ひとまず3人を安全な場所へ。

目の前に飛び降りる。

『こっちだ。神楽、口閉じてろよ。』
「「迦葉/さん!?」」

神楽を横抱きにし、霧江を総悟に任せ走る。



「なんだってあんたがここに…」
『お前なァ、告白した次の話で刺されかけました、はつまり死亡フラグってやつなんだよな…』
「ちょ、ちょっと、言わねェ約束じゃ…」
『そうだっけ。』

おれ達の会話を聞いていた神楽の顔が歪んでいく。

「クソサド!迦葉に告白したってどういうことアルか!」
「お前にゃ関係ねェだろうが。それより旦那にだけは絶対言うんじゃねェぞ…」
「言わないアル。銀ちゃんじゃ何するかわからないネ。」

『騒ぐなよ隠れてんだから…』

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作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月28日 22時

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