検索窓
今日:21 hit、昨日:223 hit、合計:6,982 hit

閑話。 ページ15

ソファで昼寝をしていると、何かが上に乗ってきて目が覚めた。視界に映るオレンジ色の髪。

『…重い。退いて、神楽…』
「嫌アル…私も迦葉と昼寝したいアル…」

トト○じゃねェんだぞ、と思ったが、眠たくて動く気にもならない。そのまま目を閉じた。



「神楽ちゃん、また銀さんのチョコ…何してるの。」
『ぐぅ…』 「むにゃ…もう食べられないアル…」

ソファで寝転がる迦葉の上に寝転がる神楽。2人仲良く夢の中、らしい。

「(…羨ましい。)」

机を少し動かして、迦葉の腕を枕にもたれ掛かる。
今日は天気もいい。だんだんうとうとしてきて、新八も眠りについた。



「オイ、銀さんが帰ったぞ。なんだ、出迎えもなしか?薄情な奴…ら…」

ソファで迦葉にくっついて眠る2人。銀時のいない間に甘えてやろう、という魂胆らしい。
引き剥がそうと思ったが、3人揃って気持ちよく眠っているのでたまには許してやるか、と反対側のソファでジャンプを開いた。



『うん…あ?重てェ…なに…』

どうにか頭を動かす。おれの上で眠っている神楽と、おれの腕を枕に眠っている新八。いつの間にか銀がソファでジャンプを読んでいた。

「銀さんというものがありながらお前って奴は…」
『…銀、助けて…動けねェ…』
「しばらくそうしてろ。…俺の迦葉を枕代わりにするなんていい度胸じゃねェか。」
『お前に似たんじゃねェの…』

銀がじっとおれを見つめる。変なこと言ったか?

「お前最近俺のってところ否定しなくなってきたよな。何、ようやく銀さんのものになる気になった?」

そういえば。否定するのも面倒になってきて、段々気にしなくなっていた。

『まァ…お前の女じゃねェぞ、ってだけで銀のものではあるしな…』
「ふーん…」

どこか不満げ。
というかまじで動けない。まずはどうにか新八を、ともぞもぞしていると、不意に顔に影が差した。
銀がおれの顔を掴んで覗き込む。

『なんだよ…』
「そういう意味でも俺のものにしてやるから覚悟しとけよな。迦葉の銀さんも頑張るから。」
『あ…?』

むにむにとおれの唇で遊ぶ。
別に銀はおれのものではない、と否定しようとしたのに、何故か言葉がでてこない。

…銀は、おれのものじゃないんだろうか。

少し寂しく感じた。

「…迦葉?」
『…なんもねェよ。ばーか。』

優しく笑う銀がおれを撫でる。
おれ、なんか、変だ。

目が覚めたら知らない天井って普通に怖い→←夜の蜘蛛は縁起が悪い



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月28日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。