天然パーマに悪い奴はいない ページ8
銀と目を合わせ、頷きあう。見なかったことにしよう。そういや今日はドラマの再放送がある。
スクーターに乗り込み、黙ってこの場から去ろうとした。はずだった。
「まっ、待ってェ姉上!こんな事になったのはあの男たちのせいで!あー!待てオイ!」
「ワリィ、俺たち夕方からドラマの再放送見たいか…ら……」
逃げられなかった。
「いやあのホント…スンマセンでした。」
『原作スタートで…ちょっとはしゃいじゃったというか…調子に乗ってましたスンマセン…』
ここは眼鏡たちの運営する道場。に、並んで正座させられてるおれたち。眼鏡の姉貴にボコボコにされた銀。なんでかおれは拳骨で済まされた。やべェゴリラの親族に関わっちゃった。
眼鏡は志村新八、姉貴の方は志村妙というらしい。
「ゴメンで済んだらこの世に切腹なんて存在しないわ。アナタたちのおかげでウチの道場は存続すら危ういのよ。」
どうやら廃刀令の影響で門下生も無し、ギリギリの状態らしい。立派な道場ではあるな、と呑気に室内を眺めていると、お妙に銀が切り掛かられていた。
「落ち着け姉上ェ!」
「新八君!君のお姉さんゴリラにでも育てられたの!待て待て待ておちつけェ!切腹はできねーが俺だってケツくらい持つってほら!」
『銀お前火に油注ぐようなこと思ってても言うなよ!』
「アンタも大概だよ!!…ってなにコレ?名刺?万事屋…坂田銀時…逆叉迦葉…?」
「こんな時代だ。仕事なんて選んでる場合じゃねーだろ。頼まれればなんでもやる商売やっててなァ。
俺たち万事屋銀ちゃんと迦葉がなんか困ったことがあったら解決してや…」
「だーからお前に困らされてんだろうが!」
「仕事紹介しろ仕事!」
ああ……また銀がボコボコにされていく……仕事ねェ…傭兵なら、と思ったけど、新八弱そうだもんな…向いてねェな…
『落ち着けって。仕事は紹介できねーけど面接の時緊張しないお呪いなら教えてや…』
「「いらんわァ!」」
ゴリラ姉弟だった。たぶんたんこぶ増えた。
「姉上…やっぱりこんな時代に剣術道場やってくのなんて土台無理なんだよ。こんな道場、必死に護ったところで僕らなにも……」
「損得なんて関係ないわよ。親が大事にしてたものを子供が護るのに理由なんているの?」
『……へぇ…』
「でも姉上!父上が僕らに何をしてくれたって……!」
その時、道場に破壊音が鳴り響いた。
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sakamata(プロフ) - ぴびびさん» 令和のこの時代に銀魂再燃してしまってメソメソ筆を取った次第なんですけどまだ仲間がいて嬉しいですありがとうございます!! (4月10日 8時) (レス) id: 17e0808b09 (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - ふおぉぉぉぁぉお泣銀魂男主過疎っていってるので書いていただけて本当に嬉しいです泣神様です泣更新応援させていただきます!!!!! (4月10日 1時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月6日 20時