閑話。続 ページ49
ごめん、ごめん、と繰り返しおれを抱きしめ離れない銀。髪が擽ったい。
「やっぱり銀ちゃんに迦葉は任せられないアル。今日から私と寝るヨロシ。」
それはおれが捕まんだよな。
首は銀が手当をしてくれた。押し入れから飛び出してきた神楽に蹴り飛ばされて、冷静になったらしい。
『もういいって。痛くもねェし。気にすんな。晋助に会ってちょっとピリピリしてたんだろ。お前らいつも喧嘩ばっかしてたから。』
「ちょっと迦葉！甘やかしちゃだめアル！」
ぷんぷんと怒る神楽に笑いかけ、しばらく銀の背をあやすように撫で続ける。
正直、めちゃくちゃびっくりした。まさか銀があんな顔をするとは。
…喰われるかと思った。何かしてしまっただろうか、と少し不安になる。
『…なァ、銀。おれのこと、嫌になった？』
「んなわけねェ！それに…こっちのセリフだ。お前を傷付けちまった。嫌になったか。高杉のところへ行っちまうのか。」
おれを抱きしめる力が強くなる。やっぱり晋助と何かあったようだ。
『大丈夫だって。おれは銀についてくって決めたんだ。銀に捨てられねェ限り、どこにも行かねェよ。…おれがいてこその万事屋、なんだろ。』
「捨てねェ。捨てるわけがねェ！」
「安心するヨロシ！銀ちゃんがそんなことしたら私が殴ってやるネ！」
神楽が拳を構える。
『はは、心強ェや。』
神楽の頭を撫でた。
…緊張の糸もほぐれ、普段通りの銀に安心して、銀に身を任せおれは重くなる瞼を閉じた。
銀時side
「銀ちゃん…」
不安げな表情の神楽が俺を見る。
やってしまった。首元のそれが高杉の印だと知って、思わず噛み付いてしまった。上書きのつもりだったがまさかあそこまで感情を抑えられないとは。
穏やかに眠る迦葉の首元に包帯。困惑した顔を思い出す。…酷く後悔した。
「…神楽。俺ァ…」
「私、知ってるネ。迦葉、いつも銀ちゃんのこと気にしてるアル。私たちのこともそう。それって、つまり迦葉が私たちのこと、好きだからアル。銀ちゃんのそばにいると、幸せそうに笑うヨ。…ねぇ銀ちゃん、迦葉のそばから離れたりしないよネ。」
んなこたァ俺も知っている。…どうやらコイツは餓鬼のくせに鋭いらしい。
「…俺ァこいつを護るって決めてんだ。それだけは絶対に変わらねェ。もう二度と…傷付けたりしねェ。嫌がられてもそばにいてやるさ。」
その言葉に満足したのか、押し入れに戻っていった。
迦葉を抱きしめ、今日もそばで眠りにつく。
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sakamata(プロフ) - ぴびびさん» 令和のこの時代に銀魂再燃してしまってﾒｿﾒｿ筆を取った次第なんですけどまだ仲間がいて嬉しいですありがとうございます！！ (4月10日 8時) (
レス) id: 17e0808b09 (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - ふおぉぉぉぁぉお泣銀魂男主過疎っていってるので書いていただけて本当に嬉しいです泣神様です泣更新応援させていただきます！！！！！ (4月10日 1時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：逆叉 | 作成日時：2024年3月6日 20時
