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親子ってのは嫌なとこばかり似るもんだ ページ44

辺りに鳴り響く騒音。

「野郎ども。やっちまいな。」

お登勢の声に、ブツを用意するおれたち万事屋一行。

…直後、爆音で流れ出す音楽とともに、新八の歌声がその場にいた全員の耳を破壊した。



『お、お前個性的な歌声だなァ…』

耳を塞いでも聞こえてくる…新八はどうやら音痴らしい。
今日はお登勢の依頼でこの騒音を止めにやってきた。平賀源外という男がここで絡繰りを作っているらしい。

「あたしゃ騒音止めてくれって言ったんだよ!なんだこれ、増してるじゃねェか!」
「いじめっ子黙らすにゃァ同じようにいじめるのがいちばんだ!」

次歌うのは俺だ、と新八と神楽のマイクの取り合いに銀が参戦する声が、スピーカーに乗ってより騒音が悪化した。

『お登勢お前人選間違えてんじゃねェの?』
「丁度いいと思ったんだけどねェ。…貸しな、あんたらの歌聞くくらいならアタシが歌う!」
『オイ待て…はァ。どけや、次歌うのはおれだぞ。』

新八がボケに回ったいま、ツッコミ役が…消えた。



騒いでいると目の前のシャッターが開く。中から大きな絡繰り。

「…これが平賀さん?」

絡繰りは銀の頭を掴み、振り回し始める。

『野蛮すぎだろ平賀…』

残った3人で絡繰りと格闘していると、奥からジジィがでてきた。どうやらこっちが平賀らしい。お登勢と会話しているがこっちはそれどころではない。
壊すか、と木刀を握った瞬間、絡繰りが銀を平賀に向かってぶん投げた。

『あ、丁度いいじゃん。この隙に運び出しちゃおうぜ。』



多数の絡繰りをようやく川岸に運び終えた。

「これでよし、と。ここならいくら騒いでも大丈夫だろ。」
「なんてことしてくれるんだテメェら!バラバラじゃねェか!」

神楽が気に入った三郎という個体を除き、全て運びやすくするために分解していた。…三郎も少しイメチェンしてるけど。

「これじゃ祭りに間に合わねェよ…」

話を聞くと、どうやら3日後の鎖国解禁20周年に祭りに将軍がくるので、幕府から絡繰り芸を披露するように命が下っていたらしい。間に合わなかったら切腹もんだと。

「やべ、カレー煮込んでたの忘れてた。」

一目散に駆け出す。平賀の声はちょっと聞こえない。

…平賀。平賀か。攘夷戦争の時、平賀三郎という男がいた気がする。あの絡繰りの名も三郎だった。…ま、なんでもいいか。

親子ってのは嫌なとこばかり似るもんだ→←男にはカエルに触れて一人前みたいな訳のわからないルールがある



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sakamata(プロフ) - ぴびびさん» 令和のこの時代に銀魂再燃してしまってメソメソ筆を取った次第なんですけどまだ仲間がいて嬉しいですありがとうございます!! (4月10日 8時) (レス) id: 17e0808b09 (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - ふおぉぉぉぁぉお泣銀魂男主過疎っていってるので書いていただけて本当に嬉しいです泣神様です泣更新応援させていただきます!!!!! (4月10日 1時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月6日 20時

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