閑話。 銀時side ページ5
夜
俺の隣に布団を敷いて眠る迦葉。あの日手を離してしまったことをずっと後悔していた。今日お登勢から電話がかかってきた時、咄嗟に体が動いていた。
(銀時、あんたが探してた白髪にオッドアイの男がいま店に来てるよ。本人かは知らないけど一度見にきたらどうだい。)
穏やかな寝顔をみて酷く安心する。愛おしくも感じる。触れようと手を伸ばした時、迦葉が少し身動ぎをした。お、起こしたか…？銀さん見すぎてた…？咄嗟に目を瞑り、寝たフリをする。
『んー…。』
起き上がる気配がする。布団変わったら寝づらいタイプだったか？
寝かしつけてやろうと目を開きかけた時、ふと胸元に触れる手を感じた。
「(迦葉！？？ぎ、銀さんまだ心の準備が……！！)」
迦葉への想いは自覚していた。あの日戦場で自らを見つめる色違いの目に心を奪われた。
松下村塾ではいろんな奴が近付こうとするから追い払うのに必死だった。
しかし幸か不幸か、迦葉本人がそういった感情に鈍く、俺の気持ちにも周りの気持ちにも気付かないまま時が過ぎていった。ヅラは知らないが確か高杉も……
そんなことを考えて、気付いた。迦葉の手は銀時の左胸に触れている。
「(まさか心音を……？)」
手が離れたかと思うと、次は口元に気配。迦葉は銀時が生きていることを確認しているようだった。
迦葉がいなくなって塞ぎ込んだのは俺たちだけじゃない。俺たちと離れた迦葉本人もだった。
しばらくそうして、手が離れる。朝になったらいっぱい甘やかしてやるか、そう思っていると、何かが布団に入りこんできた。ここには銀時と迦葉しかいない。思考が停止する。
そんな銀時に気付きもしないまま、迦葉は銀時に抱きつくように眠りについた。鼓動がはやくなる。
『んん……ぎん……。』
「(……ほんと………勘弁してくんない…………)」
一睡もできなかった。
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sakamata(プロフ) - ぴびびさん» 令和のこの時代に銀魂再燃してしまってﾒｿﾒｿ筆を取った次第なんですけどまだ仲間がいて嬉しいですありがとうございます！！ (4月10日 8時) (
レス) id: 17e0808b09 (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - ふおぉぉぉぁぉお泣銀魂男主過疎っていってるので書いていただけて本当に嬉しいです泣神様です泣更新応援させていただきます！！！！！ (4月10日 1時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：逆叉 | 作成日時：2024年3月6日 20時
