コスプレするなら心まで飾れ ページ36
「最近巷で出回っている転生郷と呼ばれる非合法ヤク物だ。使用した者はみな例外なく悲惨な末路を辿っている。」
どうやら小太郎たちがこの麻薬について情報を集めていた際、偶然部下たちによって助けられたらしい。
「というか、お前たちはなんであんなところにいたんだ。」
「というか、あいつらは一体なんなんだ。」
クラブで見た天人どもを思い返す。ゴロツキやヤクザというよりは、どこか組織的なものを感じた。
「宇宙海賊春雨。銀河系で最大の規模を誇る犯罪シンジケートだ。」
…春雨?聞き覚えがある。傭兵時代、どこかで見たような…いや、スーパーで…?まァどうでもいいか。
銀によると、新八と神楽が奴らに攫われたらしい。
銀がミックス大名を錬成するのを聞きながら、立ち上がって武器を腰に差した。
「荷物ってんじゃねェが、誰でも両手に大事に何か抱えてるもんだ。だが担いでる時には気付きやしねェ。その重さに気付くのは、全部手元から滑り落ちた時だ。もうこんなもん何度持たねェと思ったか知れねェ。なのに、またいつの間にか背負い込んでんだ。」
あの2人の顔を思い浮かべる。おれもいつの間にか、横で歩くあいつらに心を許していた。懐に入れてしまっていた。いや、あいつらが図々しく入り込んできた、のほうが正しいかな。
横に立っていた銀に頭を撫でられる。…こいつ、おれの頭撫でるの好きか…?
「いっそ捨てちまえば楽になれるんだろうが…どうにもそういう気になれねェ。あいつらもいねェと、歩いててもあんまり面白くなくなっちまったからよ。それにお前が寂しがる顔は見たくねェ。」
『…は、あんな餓鬼ども、どっか行ったってなんとも思わねェよ。…迷子になったってんなら、迎えに行ってやるだけだ。』
「…仕方あるまい。お前たちには池田屋での借りがあるからな。行くぞ。」
「んぁ?」
「迦葉が片腕では、荷物など持てまい。兄として、俺が右腕になってやろう。それに重い荷物ならば、持ち上げる時に支えが必要であろう。」
「…勝手にしろ。それに迦葉の兄貴は俺だ。」
『…行こうぜ。』
あいつらを、迎えに。
60人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sakamata(プロフ) - ぴびびさん» 令和のこの時代に銀魂再燃してしまってメソメソ筆を取った次第なんですけどまだ仲間がいて嬉しいですありがとうございます!! (4月10日 8時) (レス) id: 17e0808b09 (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - ふおぉぉぉぁぉお泣銀魂男主過疎っていってるので書いていただけて本当に嬉しいです泣神様です泣更新応援させていただきます!!!!! (4月10日 1時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月6日 20時