コスプレするなら心まで飾れ ページ34
「2,3日家を空けることはあったんだが1週間ともなると…連絡は一切ないし…友達に聞いても誰も知らんときた。」
ここは依頼人の家。どうやら娘がずっと家に帰っていないらしい。
銀が出されたお茶をびちゃびちゃとこぼす。あれは二日酔いだ。今朝目が覚めたら顔色の悪い銀がいた。眠れなかったのか…?
「ああ…しっかりしてくださいよ!だからあんまり飲むなって言ったんすよ!」
…平然を装っているおれも、実は昨日お登勢のところで飲み始めて以降の記憶がない。いつの間にか布団で寝ていた。お登勢がそんなことをするはずがないし、銀か…?そんなに飲んだ覚えはないが少し気分が悪い。
「わたしが言うのもなんだが綺麗な娘だから何か良からぬことに巻き込まれているのではないかと…」
依頼人が1枚の写真を差し出す。
『あー…なんかこう巨大な…ハムを作る機械とかに巻き込まれてる可能性が…ありますね…』
「いやそういうんじゃなくて!なんか事件とかに巻き込まれてるんじゃないかと!」
「ちょっ…迦葉さん、さっきから静かだと思ってたらあんたもまさか昨日飲んでたんですか!?いつの間に…!」
「事件…?ああ、ハム事件とか?」
『流行ってますもんね…』
「オイ…大概にしろよダメ大人2人ども…」
新八が話聞いてりゃいいか、と庭で遊ぶ神楽を眺めて時間を潰すことにした。
「ええ…知らねェよこんな女。」
とあるクラブ。行方不明の娘の手がかりを探していると、この店に遊びにきていたという話を聞いた。神楽が店員に話を聞いている。
『なァここ…すげェいろんなにおいする…吐きそう…』
「大丈夫ですか、迦葉さん…珍しいですね、お酒なんて。」
『いいだろたまには…』
机に突っ伏す。帰りてェなァ…
「悪ィけど、俺も二日酔いで調子悪ィんだ。(迦葉にあんなこと言われてまともに眠れるわけもねェしな。)便所行ってくるから、適当にやっといて、新ちゃん、迦葉。」
そう言ってどこかへ立ち去る。
「ちょ、銀さん!」
追いかけた新八が知らねェ天人と会話しているのが聞こえる。…オェ、なんだあのにおい。あ、だめだ。
『悪ィ新八、おれもちょっと吐いてくる…』
「迦葉さんまで!まったくもう…」
どこだ便所…ひとまず落ち着けそうな場所まで移動する。
しばらく歩くと、遠くに便所が見えた。そこへ向かう武装した天人の集団。…銀、まだ戻ってきてねェよな。
木刀を手に、後を追った。
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sakamata(プロフ) - ぴびびさん» 令和のこの時代に銀魂再燃してしまってメソメソ筆を取った次第なんですけどまだ仲間がいて嬉しいですありがとうございます!! (4月10日 8時) (レス) id: 17e0808b09 (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - ふおぉぉぉぁぉお泣銀魂男主過疎っていってるので書いていただけて本当に嬉しいです泣神様です泣更新応援させていただきます!!!!! (4月10日 1時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月6日 20時