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疲れた時は酸っぱい物を ページ28

神楽が近付いてくる。

『そういやなんで定春?』

と聞くと、定春一号の話を聞かされた。あれ以来動物に触れるのを自ら禁じたと。神楽は泣いているが泣けばいいのか笑えばいいのかわからん。
この定春となら、と嬉しそうにする神楽を見て、3人で顔を見合わせた。

「あ!酢昆布切れてるの忘れてたネ!ちょっと買ってくるヨ!定春のこと、よろしくアル!」

小さくなる神楽の背中を見て、2人が小さく悲鳴をあげた。
定春が、こちらを見ている。



定春に遊ばれ、憔悴しきった2人。おれは何度か舐められた。満足したのか、定春は眠ってしまった。

「寝顔は…かわいいんですけどね…」
『人間があんなおもちゃみてェに遊ばれるのってマジで現実にあんだ…』
「違うからね…コイツが異常なだけだからね…コイツは犬の姿をした凶器だ…」

寝転がる銀の顔に影が落ちる。

「おう、ここにいたか。」
「あ?なんだ、おめーらか。なんだァ?仕事もせずに真っ昼間から。」

土方と総悟。おれたちを探していたらしい。

『総悟、お前またサボってんの?暇かよ新撰組…』
「勘違いしねェでいただきたい。迦葉さん、今回のはサボりじゃねェでさァ。」
「ちょ、何!?名前で呼び合うなんて!どういう関係!?」
『お前らがおれを仲間外れにして仕事してる間におれたち仲良しになったんだよ。ふん…』

巨大タコの件。拗ねてんの!?なんて騒ぐ銀の肩を殴っておいた。

「(仲良し…)」
「つーか総悟、サボりってどういうことだ。」
「まァまァ…それはそうと旦那。そいつァ旦那の犬ですかィ?」

話を聞くと、幕府の上の繋がりでその手の動物を探しているので譲ってくれ、とのことだった。

「やだね、おめーらなんかにやらねェよ。俺が新撰組の言いなりにはならねェってこと、忘れんな。」

新八が静かだな、と思っていたら定春に食われていた。眼鏡なんか食ったらお腹壊すぞお前。



無理だ、と気付いたのか、去っていく2人。

『銀、ひょっとして神楽のために…』
「…違ェよ。奴らに言われたようにしたくなかっただけさ。お前も気に入ってるみたいだしな。」

なんてかっこつけて少し後ろに下がる。定春の唸り声。尻尾を踏んだ。なにやってんだ…

追いかけっこが再開する。おれはもうパス。走り去っていく2人と1匹の後ろ姿を見送って、ドッグフード食うのかな、なんて考えながらスーパーへと向かった。

閑話。 土方side→←疲れた時は酸っぱい物を



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sakamata(プロフ) - ぴびびさん» 令和のこの時代に銀魂再燃してしまってメソメソ筆を取った次第なんですけどまだ仲間がいて嬉しいですありがとうございます!! (4月10日 8時) (レス) id: 17e0808b09 (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - ふおぉぉぉぁぉお泣銀魂男主過疎っていってるので書いていただけて本当に嬉しいです泣神様です泣更新応援させていただきます!!!!! (4月10日 1時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月6日 20時

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