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疲れた時は酸っぱい物を ページ26

「ヘェ…動物好きの馬鹿皇子、またこっちに来てたんですね。」
『馬鹿皇子?』

話を聞くと、どうやらおれが総悟と団子屋で暇つぶしをしていたあの日、ペット探しの依頼で出会ったらしい。
でけェタコってなんだ。おれも行きたかった、と零すと、気持ちよさそうに寝てるから起こすなって銀さんが、とのこと。

「ただいまヨ!」

神楽の声だ。お使いから帰ってきたらしい。

「おかえり、トイレットペーパー買ってきてくれた?」
「はいヨ!」

新八にトイレットペーパーを1ロール渡す。

『トイレットペーパー個売りになったのかよ。強気だなァ…どこ向け?…ん?』

新八と神楽が騒いでいる。奥で、何か、白いもの…が…
ソファで寝ていた銀も気付いたようで、目を擦っては何度も確認していた。

「新八ィ…その白いの何だ。」
「何って、トイレットペーパーですよ!」
『そうじゃなくて…でけェほう…』
「でかいほうとか小さいほうとか、下ネタはやめてくださいよ!迦葉さんまでそんなこと言うなんて!2人がそんなだから神楽ちゃんも…」

ようやく気付いたらしい。神楽はドラマの影響もある気がする。
そこでようやく全員の視線がそちらに向いた。

「なにコレェ!?」

大きな、というより巨大な白い犬が大人しくこちらを見ていた。

「表に落ちてたアル。かわいいでしょ。」
『落ちてたってレベルの大きさじゃねェだろコレは…』
「せめて名称のわかるもん拾ってこいよ…」
「定春。」
「今付けたろ!明らかに今付けたろ!」

首輪に挟まってた、と神楽が一通の手紙を差し出してきた。万事屋さんへ、と書かれている。
うちのペット貰ってください(笑)というシンプルな一文に、銀が発狂(怒)して破り捨てた。


銀に噛みついている定春を見て、気付いた。この犬、どこかアルタナの気配を感じる。…気のせいか?


とにかくこんな大きな犬、この万年金欠の場所で飼うには少し難しい。飼い主募集、の貼り紙をして、新しい飼い主が見つかるまでの居候となった。
どうしても飼いたい神楽と渋るおれ、銀、新八で言い争っていると、ふと定春と目が合う。

『…お前、飼い主んとこ帰りたくねェの?』

なんて話しかけてみると、あん!と吠えた定春がこちらへ近付いてきた。

『え、な、なに…うわっ!』

顔を舐められる。皮膚持ってかれるかと思った。

「なにしてやがるテメェ!」

なぜかキレた銀と定春と神楽が暴れ始め、新八が巻き込まれ、と大騒ぎになった。今日も新八の茶は美味い。

疲れた時は酸っぱい物を→←閑話。



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sakamata(プロフ) - ぴびびさん» 令和のこの時代に銀魂再燃してしまってメソメソ筆を取った次第なんですけどまだ仲間がいて嬉しいですありがとうございます!! (4月10日 8時) (レス) id: 17e0808b09 (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - ふおぉぉぉぁぉお泣銀魂男主過疎っていってるので書いていただけて本当に嬉しいです泣神様です泣更新応援させていただきます!!!!! (4月10日 1時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月6日 20時

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