喧嘩はグーでやるべし ページ24
「女取り合った仲なんだろ?」
『!?いつの間に…いい女いたの?アツいなァ。』
こないだなんかボロボロになって帰ってきた時か?新八と神楽がキレて志村の家に帰ったことだけ覚えてる。なるほど、銀に女がねェ…
「違うからね!お妙にいいように使われてたんだよ!俺はお前しか見てないからね!」
『!?な、何言ってんの…』
告白かよ。しかしお妙も悪い奴だなァ。変な奴に絡まれちまった。
銀に刀が投げられる。
「つーかお前、あのゴリラの知り合いかよ。にしてもなんの真似だこりゃァ。」
銀が刀を受け取ったことを確認した土方が、躊躇なく銀に斬りかかった。吹き飛ばされる銀。
『…はァ!?お前なにやってんの!?』
「どういうつもりだ!テメェ!」
「ゴリラだろうがなァ。俺たちにとっちゃ大事な大将なんだよ。誰にも俺たちの新撰組は汚させねェ。その道を遮るものがあるならば、コイツでたたっ斬るのみだァ!」
…事情は知らねェが本気だ。
「…迦葉、ちょっと離れてろ。」
あいにく木刀すら持ってきていない。
ここにいても邪魔か、と少し離れた屋根に移動した。
その瞬間、大串が銀に向かって刀を振り下ろす。
あー、せっかくの依頼だったのに。修理したばかりの屋根が壊れていくのを見て、依頼失敗の気配を感じた。
「アンタもここで観戦かィ。お仲間、斬られちまうぜ。」
声をかけられる。土方と一緒にいた餓鬼だ。
『…誰だお前。知らねェ大人には話しかけるなって習わなかったか。』
「池田屋で顔合わせてんだ。知らねェ仲じゃねェでさァ。…旦那が心配ですかィ。」
『げ、バズーカ野郎かよ…心配な訳あるか。銀の方が上だろ。ま、お前らが妙な真似したら一人残らず殺してやるだけだ。見張ってんの、おれは。』
「ゾクッ…(なんでィ。今の殺気...)…沖田総悟でさァ。なんでィ、そのあだ名は。」
『ハイハイ、沖田くんな。』
なんだコイツ。
静かになったと思ったらやたら視線を感じる。
『…なに?』
「アンタの名前は?そっちも名乗るのが筋ってもんでさァ。」
『お前が勝手に名乗ったんだよ!…おれは逆叉迦葉。覚えなくていい。』
へェ、とだけ応えてまた静かになる。餓鬼の扱いわかんねェ…
斬撃を交わし、刀身を折る銀の姿が見えた。
肩を斬られた銀がこちらを見て手招きする。
『じゃあな、沖田。』
屋根から離れ、銀の元へと向かった。
「(迦葉さん、ね…どうやら俺と同類でさァ。アンタとも手合わせしてみてェや。)」
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sakamata(プロフ) - ぴびびさん» 令和のこの時代に銀魂再燃してしまってメソメソ筆を取った次第なんですけどまだ仲間がいて嬉しいですありがとうございます!! (4月10日 8時) (レス) id: 17e0808b09 (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - ふおぉぉぉぁぉお泣銀魂男主過疎っていってるので書いていただけて本当に嬉しいです泣神様です泣更新応援させていただきます!!!!! (4月10日 1時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月6日 20時