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喧嘩はグーでやるべし ページ23

「馬鹿野郎!金槌はもっと魂込めて打つんだよォ!」

ああ、帰りたい。なぜかハゲに怒鳴られ、重労働を強いられている。
事の発端はとある依頼から。大工だというおっさんが、おれたち万事屋の中から2人、大工の手伝いを求めていた。
一日重労働。面倒臭いに決まっている。おれたちはじゃんけんで決めることにした。その結果がこれ。という訳でもない。
先手必勝だとか影絵だとかなんやかんやあって、結局おれと銀が依頼主に問答無用で引き摺られていくこととなった。

帰ったら新八の眼鏡に指紋でも付けてやろうかな…なんて考えていると、叫び声が聞こえてきた。どうやら銀が落とした先に人がいたらしい。

『おい銀遊ぶなよォ…げ。』

屋根から下を覗く。2人組の男と目が合った。

「テメェら…池田屋の時の…!そうか…そういやテメェも銀髪だったな…」
「えっと…君、誰。…ああ、もしかして大串君か?アラァ…すっかり立派になっちゃってェ…」
『え!お前大串!?なに、まだあの金魚でかくなってんの?』

屋根から飛び降りて大串の肩を叩く。随分悪人面になったなァ…

「おーい銀さん!迦葉さん!はやくこっち頼むってェ!」
「はいよォ。じゃ、大串君、俺ら仕事だから。」

まさかこんなところで会うとはね、びっくりだよな、なんて冗談を言い合いつつ屋根の上へ戻る。

「ったくよォ。こんなハゲと一日一緒に仕事なんてしてたらこっちまでハゲにならァ…」
『髪の毛全部剃ると髪質変わるらしいぜ。イメチェンイメチェン。』
「なに!?迦葉は銀さんにハゲてほしいの!?あのハゲは次の髪が無いタイプのハゲだよ!?銀さん天パどころじゃなくなるよォ!?」

「ちっ、人手不足じゃなかったらてめーらのところになんか頼まねェのによ!そこちゃんとやっとけよ!」

おっさんが移動する。おめーもな!ハゲ!
ふと誰かが梯子を登ってくる音がした。

「爆弾処理の次は屋根の修理か。節操のねェ野郎だ。」
「爆弾…?」

大串だった。手には刀。なんだか様子がおかしい。

「お前…あの時の!」

そう言われて思い出した。

『瞳孔ガン開き野郎じゃん。わり、興味ねェから顔なんか覚えてなかったわ。』
「土方だ!なんだテメェ!そういうのは思ってても言わねェもんだろうが!…あんな無茶する奴らは新撰組にもいないんでね。近藤さんを負かす奴がいるなんざ信じられなかったが、テメェなら有り得ない話でもねェ。」
「…近藤さん?」

喧嘩はグーでやるべし→←閑話。



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sakamata(プロフ) - ぴびびさん» 令和のこの時代に銀魂再燃してしまってメソメソ筆を取った次第なんですけどまだ仲間がいて嬉しいですありがとうございます!! (4月10日 8時) (レス) id: 17e0808b09 (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - ふおぉぉぉぁぉお泣銀魂男主過疎っていってるので書いていただけて本当に嬉しいです泣神様です泣更新応援させていただきます!!!!! (4月10日 1時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月6日 20時

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