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閑話。 ページ22

「迦葉!暇アル!私と遊ぶヨロシ!」

とある日。
仕事もなく、暇だ、と銀は昼間からパチンコへ行ってしまった。新八は用がある、とかで今はおれと神楽しかいない。

今にも暴れだしそうな神楽に同年代の餓鬼と遊んでこいよ、と言いかけて、先日買い溜めしていた糖分が全て消えたことを思い出した。

『ちょっと出かけるか。神楽、銀に内緒で甘いもんでも食いに行こうぜ。』

にやりと笑いかける。

「!いいアルか!団子が食べたいアル!パフェでもいいヨ!」

なんてはしゃぐ神楽を見て、可愛いヤツめ、と思わず頭を撫でた。

「…迦葉に撫でられるの私好きアル!もっと撫でてほしいネ!」
『もうやらね!ま、とりあえず団子かな…』

騒ぎつつもおれについてくる神楽に、雛鳥に似た何かを感じた。



団子屋、パフェ、ドーナツ、と思い付く甘味処を片っ端から回り、日が落ちかけてきた頃。

「?あそこ何アルか?」

神楽が1軒の駄菓子屋を指さした。

『駄菓子屋。餓鬼向けにお菓子売ってんの。…銀とたまに来るけど。見る?』
「フッフッフ…この歌舞伎町の女王神楽様のお眼鏡にかなうものがあるか、見せてもらおうじゃないの…」

変なドラマをやたら見てんな、とは思ってたけどまさかここまでハマってたとは。教育に悪いか…?本人が楽しそうだからいいか。

駄菓子屋を物色する様子を見ながらお菓子を好きに取っていると、神楽がふととある場所を見て動きをとめた。

『?どうした。』
「これ何アルか!?昆布がお菓子に混ざってるヨ!」

酢昆布を見つけて興奮する神楽。

『ああそれ。酢昆布って駄菓子。あんま食ったことねェけど、気になるなら食ってみる?』

神楽の目が輝いた。



帰り道。夕日に照らされて、酢昆布を嬉しそうに食べる神楽と並んで歩く。

「迦葉!また駄菓子屋行きたいアル!酢昆布!買い占めしてやるネ。」
『小遣いやるから好きなときに行ってこいよ。場所も覚えたろ。』

ああ、結局教育に悪そうなものを与えてしまった。まさかこんなにハマるとは。好きなものがあるのはいいことだよな、と開き直って、なんとなく、神楽の頭を撫でた。

「…!(やっぱりちょっと、銀ちゃんには勿体ない気がするアル…)」
『(おれも銀や松陽たちに撫でられるの、好きだったんだよな…)』



銀さんを差し置いてこんな餓鬼とデートか!?どういうつもりだ迦葉この野郎!なんて騒ぐ銀を宥めるのは少し面倒でした。…アレ?作文?

喧嘩はグーでやるべし→←ジジィになってもあだ名で呼び合える友達を作れ



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sakamata(プロフ) - ぴびびさん» 令和のこの時代に銀魂再燃してしまってメソメソ筆を取った次第なんですけどまだ仲間がいて嬉しいですありがとうございます!! (4月10日 8時) (レス) id: 17e0808b09 (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - ふおぉぉぉぁぉお泣銀魂男主過疎っていってるので書いていただけて本当に嬉しいです泣神様です泣更新応援させていただきます!!!!! (4月10日 1時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月6日 20時

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