検索窓
今日:707 hit、昨日:1,253 hit、合計:29,256 hit

ジジィになってもあだ名で呼び合える友達を作れ ページ17

「ドッグフードかもしんねェぞ。貰っとけって。」
「そんなもん食うか!」

銀が差し出した包みを門番が手で払う。吹き飛ぶ包み。地面に触れたその時、爆発音が鳴り響いた。

『最悪だ…』
「なんかよくわかんねェけど…するべきことはよくわかるよォ……逃げろォーーッ!!」

銀の言葉を皮切りに、一斉に走り出す。

「コラァ待てェ!!」

門番に腕を掴まれる新八。に腕を掴まれる銀。に腕を掴まれるおれ。に腕を掴まれる神楽。

「新八ィ!テメェどういうつもりだ!離しやがれ!」
「嫌だァ!1人で捕まるのはァ!」
「俺のことは構わず行けェ!とか言えねェのかお前は!」
『おれたちに構わずあの世へいけやァ!』
「迦葉のことは私が幸せにするネ!銀ちゃんはなにも気にしなくていいネ!」
「オイ!お前の魂も連れていく!とか…テメッ神楽抜け駆けしてんじゃねェぞ!迦葉を幸せにすんのは俺だァ!」

『何の話してんだよ!いいから離せって!』

大使館から次々に武装した犬顔共が出てくる。両手塞がってんじゃ武器も持てねェ…!


「手間のかかる奴らだ…」


入口に座り込んでいた1人の男が動くのが見えた。かと思うと、そのまま犬顔共を踏み付け倒していく。

顔を上げ、こちらを見るその顔は、数年ぶりの懐かしい男だった。

「逃げるぞ。銀時、迦葉。」
「お前…ヅラか!?ヅラ小太郎か!?」
『小太郎!?』
「ヅラじゃない!桂だァァァ!」

感動の再会、かと思いきや小太郎は躊躇なく銀にアッパーをかけた。

「て、テメェ!久しぶりに会ったのにアッパーカットはないんじゃないのォ!」
「そのニックネームで呼ぶのはやめろと何度も言ったはずだ。…仲間から聞いてはいたが、本当に生きていたとはな、迦葉。」
『おれもまさかこんなところで会えるとは思ってなかったよ。…こんな…タイミングよく…なァ?』

攘夷志士。万事屋で過ごすうち、いま江戸には穏健派と過激派がいると知った。そして最近の連続爆破事件。おれたちの危機に運良く現れる小太郎。なんだ、ただの茶番じゃねェか。

「…その話は後だ。ひとまずここを離れるぞ。」

話を聞くべきか。小太郎に連れられ、安全だという場所に向かった。

…どこからか視線を感じながら。

ジジィになってもあだ名で呼び合える友達を作れ→←ジジィになってもあだ名で呼び合える友達を作れ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
60人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

sakamata(プロフ) - ぴびびさん» 令和のこの時代に銀魂再燃してしまってメソメソ筆を取った次第なんですけどまだ仲間がいて嬉しいですありがとうございます!! (4月10日 8時) (レス) id: 17e0808b09 (このIDを非表示/違反報告)
ぴびび - ふおぉぉぉぁぉお泣銀魂男主過疎っていってるので書いていただけて本当に嬉しいです泣神様です泣更新応援させていただきます!!!!! (4月10日 1時) (レス) @page4 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:逆叉 | 作成日時:2024年3月6日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。