【M.SSP】HORSEPLAY：MAX【短編集】

【満艦飾とファンファーレ】K？ ページ4

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その言葉に、キーマスさんは顔色ひとつ変えず
優しい手つきで、プレゼントの箱を撫でた


「プレゼントを贈る時に」
「隠されたメッセージというものがあってね」

愛しさを含んだような、
キーマスさんらしくない、優しい声


「靴なら、自由という意味がある」

「この靴を履いて、何処へでも行きなさい」
「そんな意味なのだろうね」


「プレゼントというものは」
「贈られたならば、贈り主の元へ行って」

「こういうものなら、更に定期的に」
「使っているところを見せなければならない」



キーマスさんは、こちらを見ると
私の手にプレゼントを載せ、両手で私の手を包んだ


「となると、キミのこのプレゼントは」

「自由でいて欲しいけれど」
「たまには私のところに帰ってきてね」

「なんて、そんな意味があるのかな？」



思いもよらない解答に
頬を染めて、目を逸らしてしまいたかった

「これは、君が渡すべきだよ」

それでも、あまりにも真っ直ぐに
見つめられるものだから


『はい…』

観念して、答えるしかなかったのだ



...


「…僕にはプレゼント、無いのかい？」
『ご、ごめんなさい…』

「それじゃあ、次会う時にでも」
「花束のひとつでも、僕から贈らせてくれ」
「約束だよ、マドモワゼル」

『は、はい！』
「それじゃあ、またね」


キーマスさんがひらりと手を振って
楽屋から出ていった

深いため息を吐いて、肩を落とす

(謎に緊張した………)


でも、やはりどうしてもおかしくて
お腹を抱えて笑ってしまった

ドアの外からも、聞き慣れた笑い声がする


傍から見れば、くだらないごっこ遊び
それでも、それがどうしようもなく愛おしくて

プレゼントの箱を優しく撫でながら
きっくんにこれを渡す時のことを考えていた




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きっくん誕生日おめでとうー！！！！！！
本編に全く出てきてなくて草！
キーマスはキーマスだよ、いいね？
めっちゃ紳士なキーマスが書きたかったので満足です！

今回のプレゼントは
R&DのＭ．モゥブレィ
セントジョージセットでした！
こちらも伊東屋さんで取り扱いしてます！

プレゼントで悩んだのは本当…残りの2人もお楽しみに！



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