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【満艦飾とファンファーレ】A ページ2

(Aさんとの分岐ルートです)



なんだか、暖かいような、ぬくいような
誰かの気配を感じて、目が覚めた

すると目の前に広がるのは一面のチェック柄

(あろま…?)

お面を外した素顔は案外可愛らしい顔で
小さく寝息を立てて、彼は眠っていた


薄暗い部屋の中、
モニターの光だけが部屋を照らす

画面ではMSSPが
何かのお肉を美味しそうに食べていた

スマホに手を伸ばし、時計を確認して
深いため息をつく




『1時間以上寝てるじゃん…』


結構小声で言ったつもりだったのだが
その声に反応して、あろまの目がぱちっと開いた


『ごめん、起こしちゃったね』

あろまは私を確認すると、ふわりと優しく笑い
手を伸ばして私のことを抱きしめた

「ん〜…」
『ごめんごめん』

『出番まだでしょ?まだ寝てたら?』


するとあろまは背後にあった毛布を引っ張り
自分と私に、頭まですっぽりと毛布をかけた

真っ暗な視界の中、
触れ合った部分が、いつもより熱くて


「寝てるA、可愛かったぜ」

「こうやって隠しちゃえば」
「お前の可愛い寝顔は俺だけのものかな?」



雰囲気に耐えきれず、勢いよく毛布から抜け出す

『馬鹿じゃ、ないの…』

バクバクと暴れる心臓を押さえつける

『せっかく、おめでとうって言おうとしたのに…』


「ごめんごめん」

けらけらと笑うような笑みを浮かべ
あろまは布団から出て、私に向き直った



『あろま』
『10周年、おめでとう』

「ありがとう」
「花、めちゃくちゃ嬉しかった」
『よかった…』

『もうひとつね、渡したいものがあって』


私は、箱を取り出してあろまへと渡した

『高いものじゃないんだけど』
『男性への贈り物ってよく分からなくて…』

私が今回、彼らへのプレゼントとして選んだのは
PARKERのボールペンだった

『赤のボディと金のラインがあろまっぽいなって…』


あんまりにもあろまが無口だから心配だったけど
あろまの顔は、驚いていて、なにより喜んでいた

「ありがとう、A」
「お前だと思って大切にする」

あろまはボールペンに小さくキスをしてみせた

『やめなさいそういうの!』


私が恥ずかしくてプンスコしていると
あろまは手紙を手に取った

『そ、それは後で読んで!!』

と言うとあろまはニヤリと笑って

「じゃあ代わりに添い寝してくれよな?」
『もう充分したじゃん…』



言い負けた私は、仕方なく添い寝したんだけど
恥ずかしくって、ほとんど寝られなかった



.

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はっさく(プロフ) - 碧鳴さん» 碧鳴さん!ありがとうございます!コメントとっても励みになります!!頑張りまーす!! (2020年5月6日 2時) (レス) id: 85b98bbbbb (このIDを非表示/違反報告)
碧鳴(プロフ) - 楽しみにしております (2020年4月23日 4時) (レス) id: e2ccf18f81 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はっさく | 作成日時:2020年4月19日 0時

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