【満艦飾とファンファーレ】 ページ1
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A遅れる!ごめん!!
どーせ見れないだろうが、あろまにライン送る
(やばい!まだ12時になってないよね?)
ぐるぐると思考を掛けめぐらせながら
慣れない夜道をひとり走る
パンパンに脹れたバックとリュックを背負って
駆け足で階段を登って…登って……無理!!!
階段にそのまま座り込む。完全なる変質者だ
東京の夜景が、遠くにキラキラと光っている
荒くなった息を整えながら、今までを振り返る
まるでおとぎ話みたいに、夢に溢れていて
まるで少年マンガみたいに、唐突で馬鹿らしくて
いつだって胸がドキドキして、
止まる暇なんて無くて
(そうだ…止まってる暇なんてないんだ!)
私はスマホにイヤホンを指すと
お気に入りのあの曲を大音量で再生した
止まってる暇なんてない!急げ!
1秒でも早く、1秒でも長く、貴方に会いたい!
キャ○翼顔負けのスライディングを決め、
なんとかスタジオに到着!
守衛さんにスタッフパスを見せて中に入る
「Aさん!お疲れさまです!」
「もうすぐカウントダウン始まりますよ!」
スタッフさんに促され、荷物を置くと
1番大きいモニターの前に案内された
画面を見ると添えられたコメントとともに
ファンアートが紹介されている
「それでは、カウントダウンを──」
5、4、3、2
『1!!』
『10周年おめでとうー…!』
生放送の邪魔にならないよう、小声で
スタッフさんと喜びを分かちあっていると
きっくんの「痛てぇ!!!」の声で
全員がピタッと止まってしまった
結果ただのドジだったようで、
その場にいた全員で笑ってしまった
FBが重大発表を読み上げていく
私はスタッフさんに改めて挨拶をして
持ってきた食べ物を
ケータリングの横に置かせてもらった
そのままメンバーが休憩するための
和室へと案内してもらい
部屋の隅のモニターで彼らのことを眺めていた
ひげおやじさんがやってきて、
5人揃ってふざけている間に
私はいつの間にか眠ってしまっていたのだった
そのうち、誰かの足音がして
隣に、寄り添うように温もりがやってきて
ひどく、安心したのを覚えている
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次回、申し訳程度のルート分岐にはいります!
好きなメンバーと10周年の喜びを分かち合いましょう!
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はっさく(プロフ) - 碧鳴さん» 碧鳴さん!ありがとうございます!コメントとっても励みになります!!頑張りまーす!! (2020年5月6日 2時) (レス) id: 85b98bbbbb (このIDを非表示/違反報告)
碧鳴(プロフ) - 楽しみにしております (2020年4月23日 4時) (レス) id: e2ccf18f81 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はっさく | 作成日時:2020年4月19日 0時