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「っ…！」
目が覚めると、俺は全然知らない場所にいた。
床も壁も天井も全てコンクリートで固められている
空気はひんやりとしていて寒い。
あ
ライターだ
このくらいの小さな炎でさえ
今はとても暖かく感じる。
しばらくあたりを探索していたら、配管を見つけた。
俺でも入れるだろうか
試してみると、思ったより中は広く
するすると通り抜けることができた。
配管から出ると、少し開けた場所に来た。
と言っても踊り場くらいの狭いスペースで、少し先は崖のようになっている。
向こう岸は遠く、高い
天井を見上げると、先は見えないほど高くて
下を見下ろすと、まるで終わりはないと言っているような
底抜けの闇があった。
ここから進むすべもなく、その場にしゃがみ込む
でもなぜだか先に進まなきゃという使命感がある。
だからといって進めるわけはないんだけど
「はあ…」
「浮かない顔してどうしたの？」
「えっ」
黄色いレインコートを着た女の子が俺の顔を覗き込んでいた
「悪い夢でも見た？」
「ああ…まあ…………そんな感じだな。
急にこんな変な場所に連れてこられて…
夢だと信じたい…」
「うーん…残念だけど……夢じゃないみたい…。」
彼女はゆったりとした口調で話す
「そう…だよな………。俺、このままずっとここにいるのか………」
「んー……
私、ここに来たことあるかも」
「まじで？！」
「うん」
小柄な女の子は近くにあったランタンをずるずると引きずって
俺の前に置いた。
俺はライターで明かりを灯す
「なんでだかわかんないけど……出口も……そこまでの道も………わかる…………かも」
「じゃあ………俺と一緒にここを出ようよ」
「うん。よろしく」
「よろしく。俺はキヨ。」
「君は、名前を覚えてるんだね…私は何一つ覚えてなくて……家族とか、友達とかの記憶も……私の名前すらも
ねえ、君が私の名前をつけてよ」
「俺が？」
「うん。君が。」
「そうだな………そしたら………
『A』……なんかどうだ」
「A……A………
うん。気に入った。
今日から私の名前はAにする。」
「そうか。よかった………」
急に、機械音がなり始めた。
暫くすると俺達の上にあったフックが向こう岸に向かって動き始めた
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チビじゃねぇし、お前らが高すぎんだよ。♂ - 更新…………頑張ってください……… (2021年1月31日 14時) (
レス) id: 175edfd33c (このIDを非表示/違反報告)
雑食の林檎(プロフ) - ねむりさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！ (2020年11月22日 11時) (レス) id: 0a1352cbdd (このIDを非表示/違反報告)
ねむり(プロフ) - 世界観が素敵です…もっと評価されてください… (2020年11月21日 9時) (レス) id: cd65231815 (このIDを非表示/違反報告)
雑食の林檎(プロフ) - Aホワさん» コメント見る 『ありがたや…』 (2020年11月17日 18時) (レス) id: 0a1352cbdd (このIDを非表示/違反報告)
Aホワ - 1話を見る 『.......』 2話の前ら辺を見る 『.....うん、リトナイにだな』 2話見終わる 『.....うん、リトナイだったわ』 (2020年11月16日 23時) (レス) id: 92e4f64a0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雑食の林檎 | 作成日時：2020年11月15日 22時
