・ お姉ちゃんside ページ28
キ「お姉さんって…Aさんの？！」
翔「何でAのこと知ってるの…？お姉ちゃんって…もしかしてAちゃん…？！」
「はい…」
私はマスクを取って彼に見せた。
翔「嗚呼…彼女にそっくりだ…
………本当に…すみませんでした。」
キ「ひとまずAさんには、連絡をとりました。今からこちらに向かうそうです。」
「家に、上がっていってください。レトルトさんも、巻き込んじゃってすみません…」
レ「全然いいのにー！」
…………
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
姉「A？！翔太！」
「お姉ちゃん！」
姉「翔太…なにやってんの？！ストーカーなんて…最悪でしょう…
A、キヨくんも…ほんとにすみませんでした…。」
そう頭を下げたお姉ちゃんの目には涙が浮かんでいた。
「翔太、帰るよ。」
お姉ちゃんは今にも崩れそうな表情をしたまま、翔太さんを連れて家を出ていった。
レ「……僕も帰るわ。キヨくん、今日は動画撮れそうなテンションじゃないし。じゃ、ばいばーい」
キ「レトさん、気ぃ使わせてごめんな…」
「レトさんありがとう…」
……………
お姉ちゃんside
私は翔太に背を向けたまま言った
「ごめん…結婚やめよう」
そう言うと彼はただ一言
「わかった…。ごめん…。」
とだけ。
彼は私に背を向けて、反対方向に歩き始めた。
「っう…ふぅ……うぇ…」
住宅街の隅で、私はうずくまり泣いた。
きっと今、メイクはグチャグチャだろう。
できるなら誰にも見られたくない…
ｶﾞﾁｬ
レ「ありゃ」
みっともない顔を見せてしまった
姉「っすみません、だらしない顔をお見せしちゃって…」
レ「ううん、いいんだよ。泣きたいときは泣けばいいじゃない。ね？」
そう言ってレトルトさんは私の背中をさすってくれた。
その日はレトルトさんに甘えて、彼の家に泊まらせてもらった。
彼はとても優しい人で、私の心の傷にすっと入ってくる。
もう既に、私は彼に惹かれていると思う。
…………
「キヨくん、巻き込んじゃってごめんね？」
キ「謝る必要はないでしょ。だってストーカーはほんとに怖いし。誰かに相談しなくちゃ。」
ストーカーが捕まって、やっと一息つく事が出来る。
「はぁ…良かった…安心したよ…」
キ「ん」
キヨくんが両手を広げて私の方を向く
これはハグの合図
「充電ー！」
キ「俺も！」
久しぶりのハグで充電…！
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雑食の林檎(プロフ) - *〜ゆら〜*さん» コメントありがとうございます!!ゆらさんのお陰で頑張れます!!これからもよろしくお願いします (2020年8月30日 2時) (
レス) id: 0a1352cbdd (このIDを非表示/違反報告)
*〜ゆら〜* - 面白いより自分がその気になります。頑張ってください…!! (2020年8月30日 0時) (レス) id: 7c4adda471 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雑食の林檎 | 作成日時：2020年8月16日 13時
