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side キベ
Aは、普段と変わらない笑顔で、嫌がらせを迎え入れた。
それは、多くの人に恐怖を与えた。
なんなの、あの何にも動じないような目は。
Aは何も間違っていない、悪い事はしていないと納得させるような目。
私の仲間達は、怯み、こちらを遠目に伺って。
その目は、揺らいでいた。
本当にAが悪なのか？
あぁぁ、もう、何なの⁉
邪魔ばっかして、私より目立って、自分が正しいような雰囲気して！
私はいつだって一番なの！
生徒会のみんなは、私を捨ててAを選んだ。
そのこと、後悔させてあげる。
徹底的にいじめ抜いて、私はまた生徒会の一員になるの！
Aさえいなければ、みんなはこっちを見てくれる‼
私が主役で私が正義。
次は何をしようかしら、Aも動揺するような、もっと大きな計画が欲しい。
side A
いじめられるようになってから一週間。
今日わたしの机には、油性マジックで書かれたのであろうたひねの文字と汚い言葉たちが居座っている。
ふふ、想定済みだ。あまりにも綺麗に当たるもんだから思わず笑ってしまう。
前の席の男子が、大袈裟にびくりと肩をはねさせた。
専用の手袋を出し、机を撫でる。
するりと、薄皮が剥がれて、綺麗な面が現れる。
百均グッズの改造によりできたこれは、数年ぶりに目にするもの。
くしゃくしゃに丸めて、ゴミ袋に入れた。
私の過去に制作した道具が、最近かなり役に立っている。
リュックはゴミを入れられても大丈夫なように、二段構造にしたものを。
ロッカーには落書きを消せるスプレー(自作)を常備。
他諸々、紹介していたらきりがないほどだ。
今日は土曜日、明日は休みだ。
ひとらんの帰りたい ツイートにいいねを押し、適当に過ごそうと本を取り出す。
一週間、私を動揺させることが出来なかったキベは、やっぱり機嫌が悪そう…ということもなく、妙に上機嫌だ。
これは、何かくるぞ。
身構えていた私は、話しかけてきたキベの取り巻きちゃんの話を聞き、なんだ、と呆れる。
「Aちゃぁん、ちょっと理科準備室に行きたいんだよ、ついてきてくれない？」
呼び出しか、よくあるパターン。
ニヤニヤしてこちらを見るキベを視界の端にとらえながら、笑顔で、了承した。
キベを、少し舐めていたのかもしれない。
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あんです - ウン 一回読んだけど、もう一回読みたくなる。 (2021年7月28日 15時) (
レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - あ、あと100000hit達成しました！皆さん本当にありがとうございます！ (2018年9月17日 17時) (レス) id: c9d67ce0c2 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - おっけ？続編行けるようになってますかね。 (2018年9月17日 17時) (レス) id: c9d67ce0c2 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 姫鶴さん» コメントありがとうございます！作者のミスで続編が表示されなくなってました…この作品を見ている人にオススメの欄でもっと見るを押していただくと続編出てきます…。うーん、なんとかします。よろしければご覧ください！ (2018年9月17日 6時) (レス) id: c9d67ce0c2 (このIDを非表示/違反報告)
姫鶴(プロフ) - キベがコテンパンにされるシーンが気になるぅ！更新頑張ってください! (2018年9月17日 2時) (レス) id: 2e70da2045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雑食 | 作成日時：2018年8月3日 13時
