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ut「カアァァッッッットォオ‼‼」
大先生の大声が、甘いムードをぶち破った。
『んあ、シャオロン、離して…。』
sy「へぁっ⁉あぁ、ごめん‼」
慌ててAを俺の腕から解放すると、その真っ赤な顔が見えて。
もっかい、彼女に触れたい。
なんて思ってしまう。
gr「…終わったか？」
zm「…終わったやろ？もうええやろ、トントン。」
大先生に続いて、今度はゾムとグルッペンが俺に詰め寄ろうとする。
やばい。
練習中はトントンが止めてくれていたようだが、今の二人を止められる力はもうない様子。
なので、必死に逃げる。
廊下に飛び出し、超ダッシュする。
くっそ、邪魔しやがって！
これからAに褒めてもらうつもりだったのに！
ちょっとくらいええやんけ、俺だってAのこと好きなんやぞ！
この心の叫びを奴らが聞いたら、多分もう一段階スピードが上がるだろう。
zm「逃げれるとでも思ってるんですかねー(^^)」
gr「ふっ、死ねぇえ！」
後ろから迫り来る悪魔のような二人。
…の、首根っこを掴んだのは、俺の天使。
二人の動きがぴたっと止まる。
Aの言葉は一語も聞き逃さないという意思の表れだ、もちろん俺も止まる。
『はいストップー、なんでそんな機嫌悪いのかわからんけど、シャオロン怖がってるから。やめなさい。』
彼女は、まるで子供を宥めるみたいに言う。
グルッペンはしょぼんとし、ゾムは不満げ。
そして俺は複雑な心境だ。
嬉しいんやけど…好きな子に助けられるとか、かっこ悪…。
gr「むぅ…Aが顔を赤くさせてるからやぞ。Aをいじめていいのは俺だけにしろ。」
zm「はぁ？A、こいつなんか置いといて俺に構ってぇな。」
『はいはい。後でね。今は生徒会活動中なんだから。戻るよ。』
Aがそう言うと、二人は大人しくついていく。ゾムなんかは「約束やぞ？」と頬を膨らませている。
Aを取られて、いい気はしない。
さっきまで俺を見てくれてたのに。
なんだか、苛立ちより先に悲しさがやってきて、虚しさが胸に広がる。
やっぱ俺、振り向いてもらえないんかな。
前を行く三人の後ろについて俺はそう思ったのだが。
『あ、シャオロン！演技めっちゃ上手かったよ。遅くなってごめんね。』
ああ、もう！
こうやって、彼女はみんなに優しいのだ。
その優しさが、どれだけ俺を喜ばせるのか知らずに。
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あんです - ウン 一回読んだけど、もう一回読みたくなる。 (2021年7月28日 15時) (
レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - あ、あと100000hit達成しました！皆さん本当にありがとうございます！ (2018年9月17日 17時) (レス) id: c9d67ce0c2 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - おっけ？続編行けるようになってますかね。 (2018年9月17日 17時) (レス) id: c9d67ce0c2 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 姫鶴さん» コメントありがとうございます！作者のミスで続編が表示されなくなってました…この作品を見ている人にオススメの欄でもっと見るを押していただくと続編出てきます…。うーん、なんとかします。よろしければご覧ください！ (2018年9月17日 6時) (レス) id: c9d67ce0c2 (このIDを非表示/違反報告)
姫鶴(プロフ) - キベがコテンパンにされるシーンが気になるぅ！更新頑張ってください! (2018年9月17日 2時) (レス) id: 2e70da2045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雑食 | 作成日時：2018年8月3日 13時
