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side トントン
tn「今日はほんまにありがとうございました。すごい仕事がはかどりましたし、Aさんのおかげです…！」
『そう、それは良かったです。…ところでトントン。』
午後7時。解散の時間だ。
Aさんにお礼を言う。
呼び捨てを継続してくれていて嬉しい。
『いつもあの量を1人でやっているのですか…? 』
tn「あー、Aさんが片付けてくれた後の量くらいですよ。イベントがあるともうちょっと増えますが。」
うへぇ、とAさんは顔を顰める。
大先生がやるとイラつくのに、Aさんがやると、デコピンしたくなるような可愛さである。
キベや恋愛目的の女と違い、飾らない彼女の言動を、俺はとても気に入っていた。
彼女も好きな奴の前では、媚びを売るのだろうか…。
zm「A、帰るでー?お、トントンや。」
tn「ゾム…。」
二人だけの空間がなくなって少し残念に思いながら、仲の良い二人をぼんやりと見る。
ゾムとこんな仲よかったんやなぁ…。
…なぜこんなにも、モヤモヤとした気持ちが湧いてくる？
この気持ちを、表す言葉があったはず。
なんやったっけ…？
zm「ほら、はよ帰ろ。」
『おん…トントンは誰と帰るんですか？」
tn「ん…一人やで、家近いし。」
A さんの声で我に返る。
やはり、彼女に名前を呼ばれると、自分の名前も愛おしく思える。
…、名前"も"…？
名前以外にも愛おしいものがあるかのような言葉に、違和感を感じる。
俺は、ほかに何か…？
『なら、一緒に帰りましょうよ。』
zm「…トントン？おーい。」
…あぁ、わかってしもた。
わいは、Aさんのことが…。
tn「二人がいいのであれば…ぜひ。」
Aさんは笑顔で「もちろん！ええよなゾム？」と言った。
ゾムが「拒否権ないやろそれ。」とツッコんでいる。
意識してしまった今、普通に話すことができない。
zm「ていうかトントン堅っ。流石DTやな、A でも緊張するん？」
『堅いとは思っていたけどさ、なんかディスられたよね私？ゾムんち行って椅子に縛り付けて書類させよ。』
『で、トントン。敬語外してほしいのですけど。』
みんな帰ってしまった今、静かなこの瞬間を破るべきは自分。
tn「…わかったわ、A。」
彼女の名前を口にした途端、顔が熱くなる。
おもわず顔を覆うと、ゾムがケタケタと笑った。つられてA も笑っている。
あー、その笑顔が見れただけで、幸せです。
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あんです - ウン 一回読んだけど、もう一回読みたくなる。 (2021年7月28日 15時) (
レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - あ、あと100000hit達成しました！皆さん本当にありがとうございます！ (2018年9月17日 17時) (レス) id: c9d67ce0c2 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - おっけ？続編行けるようになってますかね。 (2018年9月17日 17時) (レス) id: c9d67ce0c2 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 姫鶴さん» コメントありがとうございます！作者のミスで続編が表示されなくなってました…この作品を見ている人にオススメの欄でもっと見るを押していただくと続編出てきます…。うーん、なんとかします。よろしければご覧ください！ (2018年9月17日 6時) (レス) id: c9d67ce0c2 (このIDを非表示/違反報告)
姫鶴(プロフ) - キベがコテンパンにされるシーンが気になるぅ！更新頑張ってください! (2018年9月17日 2時) (レス) id: 2e70da2045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雑食 | 作成日時：2018年8月3日 13時
