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鬱に抱きしめられ、身動きが取れない。
…というか、こいつ…。
椅子の高さは丁度良い感じに調節してあるし！
椅子のキャスターはいつのまにかストッパーかかってるし！
ぜっっっったい計画的犯行だ⁉
鬱が肩に顎を乗せるのがくすぐったくて身をよじる。
わたしは首元がダメなんだ。
それを知ってか、鬱は追っかけ回す。
わざわざ耳元で甘い声を出し、私が固まると、さらに強く抱きしめる。
最初の寂しげな表情はどこに行った。
いまは悪戯をする顔だ、ニヤニヤしてる。
限界だ、恥ずかしさで死ぬ！
助けを求めて、振り絞ってでた一言。
英語って便利ね‼
『へるぷみー‼』
紙を掻き分ける音を立て、やってきた救世主は。
rb「何しとんねん、大先生‼」
ut「へぶっ‼げっ、ホビット…。」
rb「誰がホビットじゃボケ！とりあえず神崎さん解放しなさい！」
鬱の頭を後ろからはたき、ぷんすこと効果音がつくような怒り方は、女子の私から見ても女子よりかわいいと思った。
『ロボロ君…！ありがとう！』
A組のロボロ君。生徒会の役員で主に機械系を担当している。
背が低く、弟的可愛さがあると女子からの絶大な人気を誇る。
いまも、私のお礼に対して頬を赤らめながら、
「いえいえ、うちのクズがすんません。」
と謝るロボロ君は癒しだ。
天使か、この人は天使なのか。
鬱がぼそりと「童帝のくせに…。」と言うのを聞き、ロボロ君を援護する。
『女子の前でそーゆー発言を控えないっていうのはどうなのかなー?紳士的な態度取れない男はモテないぞ、鬱。」
rb「せやぞ！」
ドヤッ。
2人でそうやって鬱を叱ったが、やはり可愛さはロボロ君に負けていたと思う。
鬱も頬が緩んでいる。
…おい、いい加減手を離せ、腕を絡めるんじゃない。
side トントン
オスマンに伝言されてから10分は経ったが。
来ない…どうしたんやろ。
一緒にいると言ったのが大先生ということもあり、心配になってきた。
tn「ちょぉ、見てくるわ。」
オスマンとグルさんを置いて大先生のほうに向かう。
rb「おぉ、トントン！ちょうどええところに！」
tn「あ?なんかどっかからロボロの声が…。」
rb「やかましいねん！」
そんな茶番をしていると、目当ての人物を見つける。
『いい加減その手を離して仕事して！』
ut「離したらAちゃんトントンの方行ってまうんやろ?嫌やわ。」
…うん？
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あんです - ウン 一回読んだけど、もう一回読みたくなる。 (2021年7月28日 15時) (
レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - あ、あと100000hit達成しました！皆さん本当にありがとうございます！ (2018年9月17日 17時) (レス) id: c9d67ce0c2 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - おっけ？続編行けるようになってますかね。 (2018年9月17日 17時) (レス) id: c9d67ce0c2 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 姫鶴さん» コメントありがとうございます！作者のミスで続編が表示されなくなってました…この作品を見ている人にオススメの欄でもっと見るを押していただくと続編出てきます…。うーん、なんとかします。よろしければご覧ください！ (2018年9月17日 6時) (レス) id: c9d67ce0c2 (このIDを非表示/違反報告)
姫鶴(プロフ) - キベがコテンパンにされるシーンが気になるぅ！更新頑張ってください! (2018年9月17日 2時) (レス) id: 2e70da2045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雑食 | 作成日時：2018年8月3日 13時
