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結論から言うと、ヒソカは半死半生になった。体は床に無様に転がり、片足はひしゃげている。彫り深く整った鼻筋も、今は無残なほどただれていた。虫の息で、かろうじて呼吸する音は苦しそうだ。
「ちょっとやりすぎた。ごめん」
頭に血が上ると我を忘れてしまうのは、よろしくないな。反省しなければ。
血だらけ痣だらけで横たわるヒソカのそばに屈み、そっと腕に触れた。掌に微かにオーラを纏わせて診ると、骨折十三箇所、内出血五箇所、内蔵破損六箇所、その他裂傷が無数。
「責任は取るよ」
「…律儀だねェ♧」
「後始末は自分で付ける」
「そういうところが律儀っていうのさ♤そこにも惚れたんだケド♡」
およそ怪我に似つかわしく無い笑みを浮かべてヒソカは笑った。
「
この期に及んでニコニコとしているヒソカに、呆れのため息が出た。
「とか言いつつ、ボクのこと好きだろぉ？」
「もう……。喋ると痛むだろう。すこし静かにしていてくれ」
二度目のため息をついて、
「ブルータグで治療しよう」
「わかったわ」
「わかったわ」
鈴の音のような返事をして、2人は
ブルータグは、対象者に一度しか使えない本当の緊急治療だ。本来ならば念の発動に必要な、患者の名前を聞かずに治療してしまう。
上半身を起こしたヒソカは両手をぐっと握りしめてまた開いた。そして立ち上がり、ゴキゴキと関節を鳴らす。
「ン、すごい能力♧」
素直に驚いたらしい奇術師は、いつもの薄ら笑いを取り戻した。おぉい、と外から呼び声がする。
「A！入り口が崩れて入れない！中にいるのか！？」
喧嘩した事でもともと半壊状態だった教会は今にも天井が落ちてきそうだ。
「大丈夫さ、アベンガネ。今外に出る」
大声で叫び返し、瓦礫を退けて門をくぐった。すぐ後ろを、ヒソカが付いてくる。
手についた埃を払うと、背後の教会は音を立てて崩れ落ちた。
格好だけボロボロのヒソカを一瞥して、アベンガネは何かを言いたそうなのをグッと堪えた。
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Ash(プロフ) - かなめさん» かなめさん、こんにちは。更新遅くなってすみません。ヒソカ推しの同志がいてくれて嬉しいです。 (2020年3月19日 11時) (
レス) id: 15c859a546 (このIDを非表示/違反報告)
かなめ(プロフ) - 更新お疲れ様です！ヒソカ推しなのでかっこいい姿が沢山あって嬉しいです (2020年3月16日 12時) (レス) id: 70bd3babc7 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - スーパーヒソカタイムめっちゃ笑いました！！更新がんばって下さい！ (2018年3月10日 21時) (レス) id: 2984f0eef0 (このIDを非表示/違反報告)
鉄子(プロフ) - キングダムっぽい技ですねwトーンタンタンは技の掛け声として最高です！w楽しく読まさせていただいています！がんばってください！ (2017年11月24日 22時) (レス) id: a0856aab8c (このIDを非表示/違反報告)
ムルムル(プロフ) - 待ってますね！頑張ってください！ (2017年11月22日 18時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)
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