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腰に添えられていた手が、肩を抱くように回される。分厚く着込んだ私と、袖の無い服のヒソカ。
胸板に、コツリと後頭部が当たった。
その間も、砂を運ぶ風は容赦なく吹きつけてくる。
もう少し深く被ろうとフードに掛けた手は、柔らかく掴まれていた。
何だい、そう言おうとして口を開きかけた。金色の瞳に、自分の目が映っていた。
「んっ」
慈しむように唇を当てられて、温かい舌が少しだけ入ってくる。二、三度私の舌をつついて、それは先ほどの遠慮を忘れて暴れ回った。
ヒソカが音を立てて啜っているものが何なのかは、考えたくなかった。
肩に回されていただけの手は後頭部を抱き込み、もう片方の手は顎に触れていた。
「あっ、ん、ぅう」
苦しげに鼻から息を漏らすと、唇だけ開放される。それも一呼吸のうちに唇を食べられた。
なんで。どうして。詮無い疑問ばかりが頭を埋め尽くす。
ただただ間近にある金色に瞳を奪われていくなかで、ヒソカが耳を食んだ。
「あ、っぐぅ、っ！！」
月明かりが窓枠の影を寝台に落としていた。拓かれる痛みに朦朧としながら、肌に落ちてくる汗が意識をかろうじて繋ぎ止めていた。
「あァ……よかった♡」
うっとりとヒソカが言った。何が、と聞き返すだけの体力はもう残っていない。
楔を打ち込んだまま、ヒソカは片手で私の頬を撫でた。それから触れるだけのキスをした。
「必ずクロロはキミを欲しがる……♧でも、ボクのだ♢」
独り言のように呟いて、ヒソカは私に覆いかぶさった。重みで胸が潰されそうだ。汗を含んだヒソカの髪が肌をかすめていく。
痛みの中に朧げな快感を覚える頃には、陽光がシーツの染みを浮き上がらせていた。
気怠いのを我慢して、目を開けた。この身体は寝台に埋め込まれてしまったかのように重たかった。
滑らかで白い、大きな背中が差し込む光に照らされていた。
ヒソカは向こうを向いていて、起きているのか分からない。ただ規則的な呼吸音が湿った部屋に聞こえてくる。
怠い体に喝を入れてゆっくりと起き上がった。ぐちゃぐちゃのシーツと、丸めて床に投げられた衣服たち。
裸足で触れた床はまだ冷たかった。
シャツだけ拾って申し訳程度に着ると、シャワー室を開けた。
わざと熱く設定したお湯が、冷えた心に染みた。
髪の水気を切って部屋に戻ると、ヒソカはベッドに腰掛けていた。床に散らかっていた服は、籠にまとめられている。
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Ash(プロフ) - かなめさん» かなめさん、こんにちは。更新遅くなってすみません。ヒソカ推しの同志がいてくれて嬉しいです。 (2020年3月19日 11時) (
レス) id: 15c859a546 (このIDを非表示/違反報告)
かなめ(プロフ) - 更新お疲れ様です！ヒソカ推しなのでかっこいい姿が沢山あって嬉しいです (2020年3月16日 12時) (レス) id: 70bd3babc7 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - スーパーヒソカタイムめっちゃ笑いました！！更新がんばって下さい！ (2018年3月10日 21時) (レス) id: 2984f0eef0 (このIDを非表示/違反報告)
鉄子(プロフ) - キングダムっぽい技ですねwトーンタンタンは技の掛け声として最高です！w楽しく読まさせていただいています！がんばってください！ (2017年11月24日 22時) (レス) id: a0856aab8c (このIDを非表示/違反報告)
ムルムル(プロフ) - 待ってますね！頑張ってください！ (2017年11月22日 18時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)
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