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生命維持装置を外し終わる頃に、女性は目を覚ました。
「ここは…？」
「あなたが眠っていた部屋です。バッテラさんを連れてきますので、どうぞそのまま寝ていて」
起き上がろうとした彼女を押し留めて、私は集中治療室を出た。
「バッテラさん」
「もう、終わったのかね」
「ええ。彼女は目を覚ましましたよ」
そう言うと、彼は弾かれたようにソファから立ち上がった。
「慌てないでください、大丈夫ですから」
ヨタヨタと走る彼を支えつつ集中治療室に戻ると、ベッドには目を覚ました彼女が待っていた。
「お、おぉ……！！！」
歓喜の涙を流し、バッテラはベッドへ歩み寄った。それを見届けて、私は部屋を出た。昨夜は念の調整で寝ていない。今になって欠伸がでてくるのを堪えつつ、私は壁に寄り掛かって目を閉じた。
すぐに扉は内側から開けられた。目が充血したバッテラだったが、笑顔は晴れやかであった。
病室で上半身だけ起こした女性と、バッテラ。豪奢な机を挟んで私は彼らの正面に座った。
「約束通り、私の財産はすべて君に譲ろう。もとより、処分するつもりだったのだから」
目の前に出された書類には、簡潔に書いてあった。すでにバッテラ本人のサインもある。
「異存無ければ、ここに君のサインを」
渡された重厚なペンを握り、A=フリークスと書き入れた。すぐに弁護士が入ってきて、書類は持っていかれた。
「改めて紹介しよう…私の恋人だ。そして、こちらがお前の命の恩人だ」
「Aと申します」
座ったまま軽く頭を下げようとして、慌てて止められた。
「およしになって下さい、A様。私はお礼を述べなければいけないのです。彼から聞きました、あなたがいなければ、私は明日にも死んでいた身…」
胸の前で両手を握りしめていた彼女は、まっすぐ顔を上げた。
「ありがとうございます、A様。私と、私の恋人を救ってくださって、ありがとう」
「及びませんよ。さて、陽も高くなって参りました。僭越ながら、食事をご一緒しても？」
「もちろんですわ！」
少し痩せてしまったであろう彼女は、面貌を輝かせた。そんな彼女を、バッテラは心底愛おしげに見つめていた。
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Ash(プロフ) - かなめさん» かなめさん、こんにちは。更新遅くなってすみません。ヒソカ推しの同志がいてくれて嬉しいです。 (2020年3月19日 11時) (
レス) id: 15c859a546 (このIDを非表示/違反報告)
かなめ(プロフ) - 更新お疲れ様です！ヒソカ推しなのでかっこいい姿が沢山あって嬉しいです (2020年3月16日 12時) (レス) id: 70bd3babc7 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - スーパーヒソカタイムめっちゃ笑いました！！更新がんばって下さい！ (2018年3月10日 21時) (レス) id: 2984f0eef0 (このIDを非表示/違反報告)
鉄子(プロフ) - キングダムっぽい技ですねwトーンタンタンは技の掛け声として最高です！w楽しく読まさせていただいています！がんばってください！ (2017年11月24日 22時) (レス) id: a0856aab8c (このIDを非表示/違反報告)
ムルムル(プロフ) - 待ってますね！頑張ってください！ (2017年11月22日 18時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)
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