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トボトボと歩いて行ったビノールトの姿は、すぐに見えなくなった。彼を犯罪に駆り立てたものは何だったのだろう。彼はビスケも言ったように、腐り切ったクズではない。そのことがどうしても頭に引っかかっていた。
そして、ようやく最初の目的地
「三時間で行くわさ」
さも当然のようにビスケは言い放った。およそ時速二十三キロ、自転車のマックススピードより速い。
息切れしながら必死に走り、マサドラに着いて怪物カードを換金した。
街に着くなりビスケは百貨店に寄ると、すぐに帰ってきた。
「二時間半でさっきの場所まで戻るわさ」
全員が顔を青くしたのは言うまでもない。
今度は、スタート地点から文字通り「まっすぐ進む」という。
「岩は掘ればいいってことね」
シャベルとトロッコは、さっきビスケがマサドラで買ったカードだ。
「そうよ、頑張ってね」
シャベルを手に、私たちは岩を掘り始めた。
「案外、柔らかいな。サクサク進むぜ」
「そろそろ砂がたまってきたね」
「じゃあ、交代で掘る係と運ぶ係をやろう」
初めの三十分くらいは、順調に掘り進めていたが、
「くそ、全身使うぞこの運動…！」
「なかなか、ハードだ」
一つの岩山を掘り抜く頃には、三人ともクタクタであった。地面に転がっていると、顔に影が落ちた。
「ほら、休むなら座って。そして、緊張感を寝ているときにも崩さない修行よ」
小石を紐で縛り、頭上にそれが吊るされた。
「アタシが時々そのロープを切るから、頭の片隅は起こしてなさい」
星降るような夜、私はうつらうつらとしていた。紐を握る手が緩むと落ちてくる。
頭上注意とはこのことか、と妙に納得し私は目を閉じた。
三人が寝静まった頃、ビスケは物音たてずにナイフを取り出し、ゴンの紐に向かって投げつけた。
すっかり眠りこけていたゴンは、頭に衝撃を感じて目を覚ました。
朝日が昇る頃、ゴンの目の下にはクマができていた。この手の修行に慣れているキルアはスッキリしているようだ。
「休んどけよ、ゴン。昨日まともに寝れてねーだろ？」
「…大丈夫だよ、キルア」
ふらふらとシャベルを握り、今日も岩堀に取り掛かる。
途中でガツンと鈍い音がした。
「A姉さん、どうしたの？」
「この岩、なかなか硬い」
ガツガツと思い切り叩くが、ヒビ一つ入らない。
「俺のパンチならいけそうなんだけど…あ」
「ゴン、何か思いついたの？」
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Ash(プロフ) - かなめさん» かなめさん、こんにちは。更新遅くなってすみません。ヒソカ推しの同志がいてくれて嬉しいです。 (2020年3月19日 11時) (
レス) id: 15c859a546 (このIDを非表示/違反報告)
かなめ(プロフ) - 更新お疲れ様です！ヒソカ推しなのでかっこいい姿が沢山あって嬉しいです (2020年3月16日 12時) (レス) id: 70bd3babc7 (このIDを非表示/違反報告)
K(プロフ) - スーパーヒソカタイムめっちゃ笑いました！！更新がんばって下さい！ (2018年3月10日 21時) (レス) id: 2984f0eef0 (このIDを非表示/違反報告)
鉄子(プロフ) - キングダムっぽい技ですねwトーンタンタンは技の掛け声として最高です！w楽しく読まさせていただいています！がんばってください！ (2017年11月24日 22時) (レス) id: a0856aab8c (このIDを非表示/違反報告)
ムルムル(プロフ) - 待ってますね！頑張ってください！ (2017年11月22日 18時) (レス) id: 42a08529e9 (このIDを非表示/違反報告)
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