【ヒソカ】伸縮自在に恋をしよう２ 【HUNTER×HUNTER】

33 スーパーヒソカタイム ページ10

やばい、今のはキた。

ボクが彼女に勝って、Aに(wow!)とか(yeah☆)とかさせたい、いやこの賭けに関係なくても涙目でボクを上目遣いで見上げて「ヒソカ、感じてくれてる？」とか、逆にボクがAに後ろからっていうのもアリかな。

それで逃げ腰のAを捕まえて、激しく追い詰めるのもいい。「ダメだよA、そんなとろけた顔してるのに」って囁いて真っ赤になるAの耳を甘噛みしたら、きっとポロポロ涙を流しながら、でも気持ちよさには逆らえずに、「あっ、ヒソカあっ、！！」ってボクの名前を呼びながら昇天しちゃったり。

でも、悔し涙を浮かべて、攻められても手で口を押さえて、うるんだ目で睨んでくるのをねじ伏せて、「キミはボクに負けたんだから、バツゲームだよ？」ってちょっと脅すとどうなるんだろ。

お風呂で温まったところで、壁に手をつかせて「しっかりつかまっててよ」って念押しして、身構えて緊張してる彼女の首にキスしてびっくりさせてみたい。じっくり溶かすようにAを愛でてそれからじりじり焦らして、「いじわるしちゃイヤぁ……」ってきっと言う。

とりあえず、道聞くフリして「キミのベッドに行くにはどうしたらイイ？」って言って困惑したAに……



ガン、と頭に鈍痛が走って、ボクは我に返った。

キルアがノートの背でボクを殴ったらしい。

「いいかヒソカ。【禁制品】と違って【Sub-Story】はほのぼの主体の時々ギャグなんだ、要するに全年齢向けってことわかってるか？」

『あのね、全部聞こえてた…』

「えっ♡」

恥ずかしそうにボクから目を逸らしたAが妄想に描いた彼女に重なって見え、ボクのボクはズキュンとした。

「だーかーらー、股間(ソレ)をどうにかしろよ！！」

「ま、眩しいよヒソカ！」

『こ、こどもは見ちゃいけません！！キルアも頼もしいけどこれ以上はダメ！』

子供二人を胸に抱きしめて、ヒソカから隠す。だがキルアは

「光るフィギュアが発売されたからって、やっていいことと悪いことはあるんだぞ！？」と食い下がったのだった。

『読者の方から、恥ずかしいって怒られちゃったわよ』

「ボクの辞書に『恥じらい』なんて文字は……わあ、冗談だって冗談だからほんとだって冗談なの！！」

死んだ魚みたいな目で見下されて、ぎゅっとAの右拳が握られたのを見て流石にボクも青くなったのだった。

34→←32

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す