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自由に喋ってくれてよい、とネテロは付け足した。ヒソカが私の写真を欲しがる理由は、想像も及ばない。
写真といっても、顔がはっきり写っているだけで、別に週刊誌の表紙のような
かといって、理由を尋ねても暖簾に腕押しなのは自明だ。
断っても、何らかの手段を講じて写真を入手される可能性はあるから、変に勘ぐったりせずに渡してしまうのがベター。
ベターというには、もっとよい方策があるからだ。ベストな答えは、条件付きで譲渡すること。
「交換」が一番簡単だが、もっと良い条件を探すうち、閃いた。
「写真、あげてもいい。でも、一枚を個人的に所有するだけで、それも私が指定したものに限る。それでいいなら、あげるよ」
四次試験中に撮影されたらしい、数枚の中から、私は一日目の、カモメにプレートを預けているショットを選んだ。
はい、と渡すと、ヒソカは薄笑みを浮かべたまま受け取った。
二人揃って退室すると、途中で別れることもできなくて、結局控え室に二人で戻ることになってしまった。
ドアを開けた直後、ヒソカは馴れ馴れしく私の肩に腕を回した。それだけで、そこにいた受験生の緊張度が跳ね上がるのが、嫌でもわかった。
「……離して。あなたと友達だなんて、思われたくない」
「エェ？キミとボクの仲じゃないか♢」
「どんな仲よ」
「ホラ、
「付き合って
軍艦島以降、なにかとべたべた絡んでくるのが鬱陶しいことこの上ない。もちろん、嬉しくもなんともないのは事実なのだが、不愉快というよりもむしろ不審だ。
なにぶん、彼の機嫌が良いのである。
皆が集まっていた部屋にいたたまれなくなって、別用を思い出したのを装って静かに部屋を出た。
この巨大な飛行船に、操縦士以外で乗っているのは受験生十名と、ネテロ会長をはじめとする試験官ハンターの七名ほどだけだ。
定員三百人くらいありそうな船は、軽々と地上を見下ろして飛んで行く。
展望室のカウンター席には誰もいなくて、四次試験が終わったことの安堵から、突っ伏して、気がつけば寝てしまっていた。
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†NANA†(プロフ) - ページ31で、」が1つ多い所があります。 (2018年5月26日 6時) (
レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
Ash(プロフ) - 不知火さん» I'm really glad to see your heartful message!! 核心をついたコメント、とても嬉しいです。ニヤついて頂けて本望ですので、電車だろうがどこだろうが、笑ってください。ヒソカの気持ち悪さを愛する作者の気持ち悪さ(？)が少しでも伝わったなら、幸い。 (2018年4月7日 15時) (レス) id: a6c8ba769b (このIDを非表示/違反報告)
不知火 - ヒソカいい性格してますよねwニヤニヤしながら見てますw (2018年4月7日 7時) (レス) id: 01371eb627 (このIDを非表示/違反報告)
Ash(プロフ) - 仙花さん» コメントありがとうございます！笑って頂けて、とても嬉しいです。ヒソカのズキューンは、もはや彼のアイデンティティだと思っています。 (2018年3月16日 14時) (レス) id: ff4e3584c3 (このIDを非表示/違反報告)
Ash(プロフ) - 土方紅葉さん» いつもありがとうございます。ニヤニヤして頂けているだけで、私、昇天します。ヒソカたまらないです。 (2018年3月16日 14時) (レス) id: ff4e3584c3 (このIDを非表示/違反報告)
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