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ややあって、Aが放送で呼び出された。一定のリズムで、だが静かな足音にヒソカはうっそりと笑った。
「やあ♤」
「ヒソカ…」
軽く手を上げると、廊下の曲がり角から姿を現したAは足を止めた。
「終わったんじゃなかったの？」
「人を待ってるの♢」
嘘では無いが、正しくも無い答えに、Aは興味なさそうに相槌を打った。
「最終試験にしては、あっさりしてない？」
「そぉ？ま、ボクは完璧だったし♡」
心の中で、またしてもヒソカは歓喜していた。ここで、Aがさっきの三人みたいな反応してくれるに違いないと信じていた。
「…そう。おつかれ」
それだけ言うと、Aはさっさと面談室に入ってしまった。ガチャンと言う音が、無情に響く。
「…ボク、ツレなくされたりすると、余計に燃えるんだよねェ……♧」
下唇を舐めたヒソカは、自分の腕を抱くように身をよじった。
「失礼する」
「かけたまえ」
決して上から押さえつけるような口調ではなく、ネテロは言った。
「これが試験？」
「関係なくは、ないがのぉ。ちょいと質問するだけじゃ。写真を見たまえ」
差し出されたのには、受験生全員の顔がはっきり写っていた。
「この中で、最も注目しているのは？」
私は、横一列に並べられた写真の中の一枚に目をとめた。
「やっぱり、44番かな。何をするかわからないから、要注意、って感じ」
「逆に、戦いたく無い相手はおるか？」
「そう、だな…。403、404、405、99とは試験を通じて仲を深められた。せっかくできた友情を、壊すような真似はしたくない」
「ご苦労。さて、そこに座っておれ」
立ち上がったネテロは、入り口から顔だけ出し、「入っていいぞ」と誰かに声をかけた。彼の後に部屋に入ってきたのは、長身にハードに固めた赤髪、特徴的な顔のペイント、まぎれもない。
なぜ？という疑問は、「これも試験のうち」という結論でもみ消した。
当然のように、彼は私の隣にあぐらをかいて座った。肩と肩の間は、拳一つ分くらいの狭さしかなく、少しでも身じろぎすれば当たるという間隔しかない。
「さて、お主A=フリークスの問題じゃ。試験とは全く関係ないから、忌憚の無い自分の思ったことを言ってくれて構わん」
そう言われて、ハンター試験と何も違わないと思ったが、流石に口にはしなかった。
「そちらの御仁がお主の写真をご所望でな、だがワシは、お主の許可なくやれんと言った。お主が良ければ、写真は44番の者に譲るが…」
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†NANA†(プロフ) - ページ31で、」が1つ多い所があります。 (2018年5月26日 6時) (
レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
Ash(プロフ) - 不知火さん» I'm really glad to see your heartful message!! 核心をついたコメント、とても嬉しいです。ニヤついて頂けて本望ですので、電車だろうがどこだろうが、笑ってください。ヒソカの気持ち悪さを愛する作者の気持ち悪さ(？)が少しでも伝わったなら、幸い。 (2018年4月7日 15時) (レス) id: a6c8ba769b (このIDを非表示/違反報告)
不知火 - ヒソカいい性格してますよねwニヤニヤしながら見てますw (2018年4月7日 7時) (レス) id: 01371eb627 (このIDを非表示/違反報告)
Ash(プロフ) - 仙花さん» コメントありがとうございます！笑って頂けて、とても嬉しいです。ヒソカのズキューンは、もはや彼のアイデンティティだと思っています。 (2018年3月16日 14時) (レス) id: ff4e3584c3 (このIDを非表示/違反報告)
Ash(プロフ) - 土方紅葉さん» いつもありがとうございます。ニヤニヤして頂けているだけで、私、昇天します。ヒソカたまらないです。 (2018年3月16日 14時) (レス) id: ff4e3584c3 (このIDを非表示/違反報告)
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