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幸い、清水が湧く近くに、人目につかなさそうな小さな洞窟があった。子供一人がやっと通れる狭い入り口を入ると、曲がりくねった中の道。行き止まりになっているようで、横道から敵や動物が飛び出してくる心配もない。
あちこちにゴツゴツした岩が転がっている。
ロウソクに火を灯し、ウミドリの餌になりそうな干しイワシを差し出してやると、丸呑みしてしまった。食欲があるなら、回復も早いだろう。
日が暮れるのを待って、私は洞窟を抜け出した。周囲に誰もいないことを確認して、急いで泉から水を汲む。
洞窟に戻ると、手負いのウミドリは丸くなっていた。眠いのだろう。折れた翼を固定して、水を飲ませると、目を閉じてしまった。
今日一日の収穫は、この怪我人…いや、怪我鳥か、この鳥だけになってしまった。281番の受験生を探すか、3人適当に狩るか。
ロウソクを吹き消す前に、281と書かれたカードをみて、深いため息をついた。
一週間のうち、三日が鳥の手当てだけで過ぎてしまった。すっかり元気になったウミドリは、さすがに飛ぶことはできないものの翼をばたつかせたりするので、その度に私は誰かに見つかりはしないか、とヒヤヒヤしながら、
「しーッ、静かに！！お願い、いい子だから！」
となだめていた。そろそろ、狩らなければ。四次試験中、誰かにプレートを奪われて脱落するならまだしも、鳥の世話にかかりきりで何もできなかったなんて、笑い種だ。
肩に乗りたがった鳥をリュックに入れて背負い、私は岩から岩へ飛び移るようにして走っていった。
高いところを目指し、誰かを適当に狩ろう。見つけたら誰であろうと容赦しない。
じっと目を凝らすと、刀を構えた男が誰かを迎え撃とうとしている。誰だろう、と注意深く見ているとヒソカが襲いかかるのが見えた。
刀の男はあっさり倒れたが、その瞬間、赤い小さな物体が二人の間を通り過ぎたように見えた。
ヒソカは殺した男とは反対の方向を凝視している。その先には、釣り竿を振るったゴンがいた。
まさか、ゴンの
ゴンを追いかけるヒソカを追いかけると、地面に倒れたゴンにヒソカが二枚のプレートを投げ渡していた。
そばには、ゲレタの血も生々しい首が転がっている。
「なんで…？」
「彼がボクのターゲットだったから、
399と書かれたプレートを左胸につけ、被っていたゲレタの帽子をぽいと捨てた。
「じゃあね♤」
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†NANA†(プロフ) - ページ31で、」が1つ多い所があります。 (2018年5月26日 6時) (
レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
Ash(プロフ) - 不知火さん» I'm really glad to see your heartful message!! 核心をついたコメント、とても嬉しいです。ニヤついて頂けて本望ですので、電車だろうがどこだろうが、笑ってください。ヒソカの気持ち悪さを愛する作者の気持ち悪さ(？)が少しでも伝わったなら、幸い。 (2018年4月7日 15時) (レス) id: a6c8ba769b (このIDを非表示/違反報告)
不知火 - ヒソカいい性格してますよねwニヤニヤしながら見てますw (2018年4月7日 7時) (レス) id: 01371eb627 (このIDを非表示/違反報告)
Ash(プロフ) - 仙花さん» コメントありがとうございます！笑って頂けて、とても嬉しいです。ヒソカのズキューンは、もはや彼のアイデンティティだと思っています。 (2018年3月16日 14時) (レス) id: ff4e3584c3 (このIDを非表示/違反報告)
Ash(プロフ) - 土方紅葉さん» いつもありがとうございます。ニヤニヤして頂けているだけで、私、昇天します。ヒソカたまらないです。 (2018年3月16日 14時) (レス) id: ff4e3584c3 (このIDを非表示/違反報告)
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