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《ああ。五大厄災も知っている》
「それに関して問題。この大陸についての書物『新世界紀行』があるよね。あれは分冊になっている幻の書物だけど、今の所発行されてるのは《東》《西》《南》《北》のどれでしょう？」
試験官は、唇の端を歪めるように笑った。
《私の勝ちだ》
「どうかな？」
《答えを言うぜ。《東》だ》
「ピンポーン、大正解！博識な囚人さんだね」
《それじゃ、楽しいパーティは終わりだ。地獄に行ってもらうぜ。じゃあな！！》
彼が何かボタンを押したらしい、私が座っていたレンガが一気に崩れた。
《あばよー！！》
レンガと共に自由落下しながら、私は壁を蹴った。
「よっ、よっと！」
壁を蹴っては落下速度をゆるめ、少し落ちては壁を蹴り、を繰り返して徐々に私は降りて行った。
「無事に下までたどり着け、が試験の課題。正攻法である必要は無いよね？」
ようやく地面に足をつけると、扉の無い入り口があり、躊躇わずそこをくぐると、先客がいた。
「やあ、キミが三次試験の合格者第二号だよ♢」
「…厄日かな、今日は」
七時間足らずでトリックタワーを攻略してしまった私たちは、仕方なく向き合って座っていた。
あと二日以上、他の受験生を待たなければならない。
「ババ抜きする？」
「
「……♧手厳しいキミも、いいね♡」
恍惚としたヒソカは、乙女のように自分の腕を抱きしめた。所作の一つ一つがわざとらしい。
「やっぱり気が変わった。ババ抜きでもいいよ」
「ホント！？」
ヒソカは嬉しそうに、いそいそとトランプカードを二つに分けた。
同じ番号を捨てていくと、八枚しかカードが残らなかった。
ヒソカは九枚持っている。
「じゃ、ボクから♢一枚頂戴♡」
二人でババ抜きだから、ババを引かない限りカードは必ず捨てられる。
「じゃ、私の番」
ひょいと一枚抜き取って、3を捨てた。
「♤」
上機嫌にカードを抜き取ったヒソカは、6を捨てた。
私は
5が捨てられ、10が捨てられ、
「どっちかがハズレ、二択問題だよ♧」
「じゃあ、コッチ」
引いたのは、ハートの
おかしいぞ、と思っている間に、7の方を取られてしまった。
「ハイ、あがり♡」
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†NANA†(プロフ) - ページ31で、」が1つ多い所があります。 (2018年5月26日 6時) (
レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
Ash(プロフ) - 不知火さん» I'm really glad to see your heartful message!! 核心をついたコメント、とても嬉しいです。ニヤついて頂けて本望ですので、電車だろうがどこだろうが、笑ってください。ヒソカの気持ち悪さを愛する作者の気持ち悪さ(？)が少しでも伝わったなら、幸い。 (2018年4月7日 15時) (レス) id: a6c8ba769b (このIDを非表示/違反報告)
不知火 - ヒソカいい性格してますよねwニヤニヤしながら見てますw (2018年4月7日 7時) (レス) id: 01371eb627 (このIDを非表示/違反報告)
Ash(プロフ) - 仙花さん» コメントありがとうございます！笑って頂けて、とても嬉しいです。ヒソカのズキューンは、もはや彼のアイデンティティだと思っています。 (2018年3月16日 14時) (レス) id: ff4e3584c3 (このIDを非表示/違反報告)
Ash(プロフ) - 土方紅葉さん» いつもありがとうございます。ニヤニヤして頂けているだけで、私、昇天します。ヒソカたまらないです。 (2018年3月16日 14時) (レス) id: ff4e3584c3 (このIDを非表示/違反報告)
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