48.肺???? ページ8
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「殺り損ねるとは私もまだまだ未熟ですねぇ」
近付いてくる影に私もすぐさま立ち上がり体勢を整える。感じる禍々しいオーラの一方で、穏やかな声色を放つそれに生理的に汗がつたった。
・・・気配が最終戦別の鬼とはまるで違う。
さっきは時透君に気を取られて気づけないでいた。鬼が血気術を使ったのだろう。多分時透君に助けられた。
「その格好……鬼殺隊?もしや私誘き寄せられましたか。ふふふ、はめられました」
霞がかっていた月が丁度照らされ影の正体が暴かれる。
恋人を狙うとか絶対にモテない野郎だろう。と確信していた私は鬼の顔を見て衝撃を受けた。
「・・・・・・普通にいけめんだ!?」
「ちょっと」
「はいすみませぬ」
思わず出た私の発言に顔を顰める時透君。
月明かりに照らされた鬼は、糸目が特徴で灰色の長い髪を一本で纏めていた。今一度言おういけめんだ。
恋人狙うって聞いたからリア充撲滅しようとしてるモブ輩かと思って身構えてたらどっこい。なんだよ糸目って凄い好きなんですけど。糸目大好きなんですけど。しかもポニーテールて。
「あの鬼めっちゃ私の性 癖ついてくる」
「…………」
「いや時透君の方が好きだけどね!」
「…………」
時透君は何も喋ってくれなかった。ただただ私をゴミを見るような目で見つめるだけだった。
本当は"時透君の方が性 癖ついてるけどね!"と言おうとしたが流石にそんな勇気は無い。今そんな事を言えばあの鬼より先に私が時透君に斬られる。勘弁。
「お二人方はどれ程の強さなのでしょう?私は強い方を捩じふさせるのが少々趣味でして」
「いや悪趣味!!」
「悪趣味とは心外ですお嬢さん。……おや、良く見ればとても綺麗な顔だちで。私は綺麗な女性は好きですよ。私が見てきた中で一番美しい」
「それは嬉しい発言、」
顎に手を当て、品定めするかの如く上から下へ私を見る糸目鬼。くそ、顔がいい。
「しかもこの匂い。貴方は稀血ですよね?ああ、私が探していた子は君だ。完璧です」
「はい?ん、はい??」
意味の分からない事を次から言葉として出す糸目鬼に私は首を傾げる。時透君の方を見れば、鬼の異変を感じたのか私の前へと立っていた。何かっこいい。
「ふふふ、私の趣味はもう一つありまして。ある恋人同士の女の方を気に入れば男の方は殺して女の方は大事に家で愛でるんです」
「は」
肺??さいこぱす????
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うえ - んぎゃ..鬼にまで好かれるとか最高すぎんか..待ってます!! (1月5日 9時) (レス) @page36 id: 9aa429e4c8 (このIDを非表示/違反報告)
さめしゃち?(プロフ) - あっ好きです(急)結婚しましょu(((((( すみません取り乱してしまいました^ ^めっちゃにやにやしちゃいましたww更新待ってます!!!! (5月7日 21時) (レス) @page36 id: 94eab444ed (このIDを非表示/違反報告)
Komachi(プロフ) - ふづきさん» あ、へ?え!?なんか褒められました!?あざさです!(?)めっちゃ嬉しいです!(なんのことかよくわかっていない件について) (2022年3月6日 1時) (レス) id: 286de14237 (このIDを非表示/違反報告)
ふづき - Koma?♂さん» がちでおもしろすぎるww文書く才能ありすぎです (2022年3月6日 0時) (レス) @page36 id: 3d9c5132e5 (このIDを非表示/違反報告)
Koma?♂(プロフ) - ぁぁダァダダァぁ!好きです!もうこういうのをまとめてました!更新頑張ってください!応援してますぅ (2021年11月3日 22時) (レス) @page36 id: 286de14237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むにゃねこ44 | 作成日時:2019年8月13日 2時