47.待てふともも ページ7
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一瞬にして固まる脳。
時透君の暖かい体温が伝わってくる。抱き締める力も強く、より密着度が深まる。彼の長い黒髪が擽ったくて身をよじれば、"動いたら駄目"耳元でそう言われた。
・・・うん??
「え、ときと、えっ」
「黙って」
「へ」
「……僕、もう我慢出来ないんだけど」
14歳とは思えない様な色っぽい声で囁いた時透君。
え?待て、ちょっと待ってくれ。さっきまでこんな甘い雰囲気じゃなかったよね?我慢出来ないってそういう?そういうことなの??いやどういうことなの????
「君は僕のこと好き?」
「いや勿論、君の為に命を懸けられるくらいは大好きです。好きって言葉じゃ足りないくらいよ」
「そう」
"じゃちょっと我慢して"
その言葉が出たのを引き金に、時透君は私の太ももへと手を伸ばした。太ももに触れる見た目の可愛さの割には大きな手。
一体何をしているんだこの魔性の天使は。
「へっ!?ちょま!き、きき君はまだ14歳だよ!ていうか何このいきなりのデレ!やだ好き!!」
「はー、僕が好きで君にこんなことするわけないでしょ。馬鹿」
「なになになに。突然の悪口なに」
「分からない?収集した話には恋人の男女が触れ合ってるときに出てくるらしい。だから」
「あっ」
あーーー・・・ねっっっ!!!!
いきなりの支援S展開なにかと思ったわ。乙女ゲームだったら時透無一郎君を攻略し始めたばっかにエンディングとかまじかよって思ったわ。
それよりなに触れ合ってる時に出てくるって。その鬼絶対モテないやつだろ!!
「とりあえずありがとう。時透君からの強い抱擁と太もも攻撃を受けて私は死にそうです」
「死ねば?」
「凄いばっさり切るね。だがしかし生きる!生きて時透君と結婚して幸せな家庭を築くからな!!」
「絶対無理な話だね」
ふんっと鼻で笑われた気がした。笑顔は未だ見れてないが鼻で笑われた気がした。
絶対落としてやる!!!!(妙な自信)
「・・・来た」
「ん?北国?」
「大馬鹿ッ!」
「ぐっ!?」
いまやお馴染みとなった馬鹿発言の後、時透君が強く自身の肩を押して尻もちをついた私。
何事かと時透君を見やれば、先程の雰囲気とは裏腹に緊張感をせしめ時透君は刀を抜きある方向を見て身構えている。
私もその方向に視線を向ければ、夜の闇からげたの音を響かせる一つの影。
「……おや?殺りそこねましたか」
鬼。
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うえ - んぎゃ..鬼にまで好かれるとか最高すぎんか..待ってます!! (1月5日 9時) (レス) @page36 id: 9aa429e4c8 (このIDを非表示/違反報告)
さめしゃち?(プロフ) - あっ好きです(急)結婚しましょu(((((( すみません取り乱してしまいました^ ^めっちゃにやにやしちゃいましたww更新待ってます!!!! (5月7日 21時) (レス) @page36 id: 94eab444ed (このIDを非表示/違反報告)
Komachi(プロフ) - ふづきさん» あ、へ?え!?なんか褒められました!?あざさです!(?)めっちゃ嬉しいです!(なんのことかよくわかっていない件について) (2022年3月6日 1時) (レス) id: 286de14237 (このIDを非表示/違反報告)
ふづき - Koma?♂さん» がちでおもしろすぎるww文書く才能ありすぎです (2022年3月6日 0時) (レス) @page36 id: 3d9c5132e5 (このIDを非表示/違反報告)
Koma?♂(プロフ) - ぁぁダァダダァぁ!好きです!もうこういうのをまとめてました!更新頑張ってください!応援してますぅ (2021年11月3日 22時) (レス) @page36 id: 286de14237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むにゃねこ44 | 作成日時:2019年8月13日 2時