61.体重が軽い ページ21
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暗い空に黄色の朝日が差し込んできた。時刻で言えば大体四時半くらいだろう。いつもなら絶対に起きないし、何なら昼ぐらいまで寝ている。
なのに今日は何て日なのだろう。
・・・朝っぱらから城下町を全力疾走だ。
「無一郎君!生きてる!?」
「生きてるよ」
「うわああぁん!!生きて無一郎おおお!!」
「生きてるって言ってるでしょ?言葉も聞き取れないの?頭大丈夫?」
だってさ!さっきから無一郎君の暖かい血が私の背中に流れてるのが分かるんだよ!!霞柱が死んだら私の目が霞がかるからやめてよ!!!!
ヤンデレになるからね!?ごめん嘘!!
「それと血と同時にむいちろー君のお胸も背中に当たってて私の理性が壊れそう。……南無阿弥陀」
「気持ち悪い」
無一郎君はゴミを見るような目で言った。顔は見えないが後ろから送られてきた雰囲気で悟った。
だって無一郎君のおっぱ、いやもう黙れ私。
「ていうか私思った事がある」
「そうなんだ。ふーん」
「いやちょ、まだ何も言ってな」
無一郎君をおんぶしたとき衝撃を受けたんだ。普通男性って重いよね。無一郎君も男だよね。
いや軽いんだよ!!この男!!!!
本当は女の子なんじゃないかって思った。小柄だし見た目中性的だし全然"僕本当は女なんだ"とか言われても意外と衝撃を受けない気がする。同性愛だとしても私はむいを愛す自信あるぜ。
「軽っ!!軽いよ無一郎君!女の子!?」
「俺が女の子?」
「ッア"ーーーーー!!!!」
女の子と聞いた瞬間、完全に男の腕力で私の首を絞めてきた無一郎君。そして城下町に響く私の悲鳴。
寝てる人ごめんなさい近所迷惑すぎる。
これは男の腕力だ。無一郎君、絶対握力測るとき握力測定機壊すタイプの人だろ。何処のサイヤ人だ。いや腕力と握力は違うんだっけ?分からん。
「冗談だよ!小柄で可愛いねっていう!」
「僕が身長低いって言いたいの?」
「いやそういうわけじゃなくてね!?小柄で可愛いっていうのは身長低いってのもあるけどまあこれから身長高くなってイケメンになるんだろうなっていう比喩っていうかね!!だから決してね!!」
「ふっ、焦りすぎ」
「今笑った!?えっ!!?」
「笑ってない。首絞めるよ」
「涼しい声で殺人予告しないで!?」
確実にAと無一郎の距離は縮まっている。
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うえ - んぎゃ..鬼にまで好かれるとか最高すぎんか..待ってます!! (1月5日 9時) (レス) @page36 id: 9aa429e4c8 (このIDを非表示/違反報告)
さめしゃち?(プロフ) - あっ好きです(急)結婚しましょu(((((( すみません取り乱してしまいました^ ^めっちゃにやにやしちゃいましたww更新待ってます!!!! (5月7日 21時) (レス) @page36 id: 94eab444ed (このIDを非表示/違反報告)
Komachi(プロフ) - ふづきさん» あ、へ?え!?なんか褒められました!?あざさです!(?)めっちゃ嬉しいです!(なんのことかよくわかっていない件について) (2022年3月6日 1時) (レス) id: 286de14237 (このIDを非表示/違反報告)
ふづき - Koma?♂さん» がちでおもしろすぎるww文書く才能ありすぎです (2022年3月6日 0時) (レス) @page36 id: 3d9c5132e5 (このIDを非表示/違反報告)
Koma?♂(プロフ) - ぁぁダァダダァぁ!好きです!もうこういうのをまとめてました!更新頑張ってください!応援してますぅ (2021年11月3日 22時) (レス) @page36 id: 286de14237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むにゃねこ44 | 作成日時:2019年8月13日 2時