【鬼滅の刃】色々ツッコミたいけどとりあえず自分の顔が可愛すぎる。弐！

54.有名だよねバルス ページ14

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「時透君がからっぽ？ちっぽけ？」

「ええ、柱のくせに直ぐ戦闘不能になって全然楽しめなかった。私の方が強いですし、君が何故この男を好くのか全くもって分かりません」

「分からなくて結構だよ」




今自分でも驚くほど低く冷たい声が出た気がする。だって、時透君がそんな風に言われて怒らないなんて出来るか。



地面に身を委ねている時透君を横目で見れば、角度からどんな表情をしているのかは分からない。

でも、傷だらけでも尚立ち上がろうとする時透君の何処を見てちっぽけなんて言葉が出たのか。




「この男は弱い。弱い男の側にいる君も、馬鹿だ」

「・・・ふざけんな」




前世でも馬鹿な奴は沢山いたよ。

いや私も勉強出来ないし馬鹿だよ。夏休みの課題とか結構ギリギリにやっちゃうタイプだし、英語とか本当意味分からないし言語違うじゃん！とかツッコむタイプだよ。



でも、私の目の前にいる鬼はそういう馬鹿じゃない。・・・根本的な大馬鹿野朗だ。




「その言葉、そのまま返す。私が見てきた中でお前が一番馬鹿だ」

「私が馬鹿？」

「そうだよ！時透君がお前みたいな馬鹿鬼から救った命は沢山ある。時透君に感謝した人はきっと沢山いる。実際時透君は私を助けて傷ついてる。何でそんな時透君をちっぽけなんて言えるの？」

「まず喉を潰してあげましょう。君は少々うるさい、気に触る。口が達者な人は嫌いです」

「そんな性格だから嫌われるんですよ！ばーか！！ばるす！！！！」




全部言い切れば、糸目鬼は額に青筋を浮かべた。


相当怒っているのだろう。でも後悔は無いし自分が悪いことを言ったとも思ってない。いや流石にバルスは勢いで口走ったわ、てへぺろ。




「そういえばさ、さっき気の緩みや油断が命取りとかなんとか言ってたよね？」

「それが何か？」

「貴方も実践不足なんじゃない？・・・さっきから私が力を溜めてたこと気づかない？」

「力？」




最後に大きな溜息を吐いて呼吸を整える。
先程この糸目鬼と会話をしている間に、Aは密かに戦闘準備を整えていた。



____愛の呼吸 壱の型、昂然無慈悲。


壱の型は威力は強いが、発動するまでに少し時間がかかる技。糸目鬼が会話の怒りに気がいってくれてて良かった。



Aは刀を糸目鬼に向け、宣言するかの如く言い放つ。




「この一撃で沈めてやる」

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