51.いやまじかよ!! ページ11
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「時透君!!」
吹っ飛ばされた時透君は羽が生えた様にふわりと浮いた。のは一瞬で重力に抗うことは出来ず瓦礫へと体を埋める。
何本か骨が折れた音と瓦礫の音が耳を劈いた。
「時透君!大丈夫!?」
「
「今瓦礫どけるね!」
「違う、僕に構うな。鬼がそんなことさせてくれると思う?また血鬼術を仕掛けてくる。自力で抜け出すからアイツを止めてて。できる?」
「できます!!」
「そ」
砂埃を掻き分けて此方に近づいてくる糸目鬼に刀を構える。時透君の言った通りまずは時透君を始末しようとする筈だ。私に注意を引きつける。
ぶっきらぼうに答える時透君だが、その本人の体は今の攻撃で悲鳴を上げているだろう。
_____時透君に近づけさせない。
「ねぇ、こっちだよ。半殺しに出来るならしてみなよ。貴方みたいな人に私は殺せない」
「君は最後にと思っていましたが少し味見に致しましょうか。私の忠告を素直に聞けばいいものを」
「私の心は貴方に無い!!」
「・・・美しいが気に触る女だ」
右手から再び折り紙を出す糸目鬼。そして紙が一人でにぐにゃぐにゃと形を変えていく。
ん?ちょ待てよ。本人が折らないんなら折り紙じゃなくない????ていうか折り紙ってむい君とキャラ被ってるじゃん!馬鹿!!
「血鬼術 紙吹雪」
「愛の呼吸、参の型 光然突き!」
1センチほどに切られた沢山の紙が、私へと向かってくる。一見何の変哲も無いが先程の鶴の血鬼術からするに切れ味は抜群。当たったらひとたまりもない。
対して私も対抗し、愛の呼吸を繰り出せば1センチほどの紙はもっと粉々に砕けた。
やっぱり普通の紙じゃない。紙が硬い。
「私の紙を切るとは。力はあるようですね」
「言ったでしょ?私強いよって」
「でも実践はまだ不慣れのようだ」
「なに言って、」
そんな会話を糸目鬼としていれば、時透君が私に何かを訴えかけている様子。見ればもう瓦礫から抜け出せそうで一刻だけ安堵した。
のも束の間、時透君はこう発していた。
「おい上だッ!」
「うえ?」
言葉通り上を見やれば、何羽もの小さな紙の鶴が私の周りを囲むかの如く包囲していた。Aに気づかれないように糸目鬼が作っていたのだ。
____いやいつの間に?逃げ場が無い。実践不足ってそういうこと。あーね。ふぅん・・・ってま!?嘘すぎない!!?
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うえ - んぎゃ..鬼にまで好かれるとか最高すぎんか..待ってます!! (1月5日 9時) (レス) @page36 id: 9aa429e4c8 (このIDを非表示/違反報告)
さめしゃち?(プロフ) - あっ好きです(急)結婚しましょu(((((( すみません取り乱してしまいました^ ^めっちゃにやにやしちゃいましたww更新待ってます!!!! (5月7日 21時) (レス) @page36 id: 94eab444ed (このIDを非表示/違反報告)
Komachi(プロフ) - ふづきさん» あ、へ?え!?なんか褒められました!?あざさです!(?)めっちゃ嬉しいです!(なんのことかよくわかっていない件について) (2022年3月6日 1時) (レス) id: 286de14237 (このIDを非表示/違反報告)
ふづき - Koma?♂さん» がちでおもしろすぎるww文書く才能ありすぎです (2022年3月6日 0時) (レス) @page36 id: 3d9c5132e5 (このIDを非表示/違反報告)
Koma?♂(プロフ) - ぁぁダァダダァぁ!好きです!もうこういうのをまとめてました!更新頑張ってください!応援してますぅ (2021年11月3日 22時) (レス) @page36 id: 286de14237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むにゃねこ44 | 作成日時:2019年8月13日 2時