3.私の美少女感 ページ4
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菊華さんに頼み込み、この家に雑用としていれる事になった私。
ていうか大正時代ってなんだ、時代超えてタイムスリップだな。分からない事だらけだが、今分かる揺るがない事実が一つ。
「私凄い可愛い」
これは決してナルシスト発言ではない。
鏡を見てみて驚いた。鏡にこれまでかと言っていいほどの美少女が写っていたのだ。何度も顔を触って確かめたがやはり形が良い。
神、とりあえず可愛い私をありがとう!
「え、刀置かれてる。怖っ」
部屋に置かれた重々しい刀。
これは、その、あれだろうか。山姥みたいにお前を食べてやるぜ的なそんなやつ?……考えたら怖いからやめようか。うん。
とりあえず問題なのはここの世界だ。
ここの世界は一体何処なのか、私の心に残る一番の疑問は存外あっさりと解決された。
「アンタ、暮れ方絶対に外に出るんじゃないよ」
「なんでですか?」
「鬼が出るからさ」
「お、に」
鬼ってなんぞや。
「おに……」
「ま、鬼殺隊が倒してはくれると思うけどな」
「……why?」
菊華さんは当たり前の様に言ったことだろうが、私にとっては把握しきれない。
鬼殺隊ってまるであの世界じゃないか。
「あの、つかぬ事をお聞きしますが鬼殺隊ってどうやったら入れるんですか」
「藤襲山で行なわれる最終選別で生き残ること。私は"育手"というものをしてるけど、まあそれは関係ないわね」
「え」
こっちの世界に来てえしか言えなくなってるな。
もしかしなくてもここは"鬼滅の刃"の世界じゃないだろうか。菊華さんの話から全ての辻褄があった。通りで窓の外を見たら山奥なわけだ。人いなくてびっくりしたもん。
「菊華さん」
「なんだ?」
最終選別に行けば、天使に会えるかもしれない。
よっしゃあ、容姿といい鬼滅の刃といいありがとう神。
しかもなんと菊華さんが育手というじゃないか。前世で刀なんて一切持った事はない。ないけど、
「鬼殺の剣士になりたいです!」
「だから唐突なんだよ」
「私を育てて下さいお願いします!!」
「さっきの話からどうしてそうなった」
色々唐突な私に、菊華さんは驚きと呆れを込めたジト目を向けてきた。
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白鳥V2(プロフ) - お久しぶりです、久しぶりに見に来て見たらめちゃくちゃ人気な作品のようでびっくりしました、鬼滅大好きなので見ようと思います! (2021年10月28日 11時) (レス) id: 69729d8d2c (このIDを非表示/違反報告)
馬鹿(プロフ) - 昔、別のアカウントでHUNTER × HUNTERの作品を書いていらっしゃったことはございませんでしょうか…? (2020年11月3日 17時) (レス) id: 0fdd3772a7 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 凄い好きです!!ただ、お館様の台詞の、「5人も生き残ったのかい」っていうのは、6人じゃないですか・・・?五感組+夢主ちゃんなので・・・。間違ってたらすみません!! (2020年8月5日 3時) (レス) id: 524cbd41f4 (このIDを非表示/違反報告)
神楽 林檎 - 善逸と主人公お似合い。 (2020年5月6日 21時) (レス) id: a7e0927490 (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - 夢主ちゃんのテンション大好きです なんか私の妄想をすべて叶えてくれているという、最高の作品だと思っております! 続編もニヤニヤしながら読んでいきたいと思います 更新ファイティンです♪ (2020年4月2日 20時) (レス) id: 1eca6bf241 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むにゃねこ44 | 作成日時:2019年7月3日 16時